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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第11章 ☆Story29☆ 夢に向かって


出雲は入った建物から出てくる様子はなく、
間も無くして圭吾が勇吾の元に現れた。


「っ勇吾!?なんでここにいるの!!
ホテルで待機してるよう言われただろ!!」

「人に指図されんのは嫌いなんでね……出雲が入って10分ちょっとだけど
出てくる気配はねぇ……どうすんだ?」

「無論、捕まえるに決まってるだろ。
黒木さんもそろs「っ葛木!!」っ黒木さん!」

「出雲はどうだ…って!
なんでお前の兄貴がここにいるんだよ!!」

「っ僕だって聞きたいですよ……あ、
出雲はこの建物に入ってから動きはないようです。」

「そうか。神崎も辺り一帯を非常線で封鎖した。
捕まえるなら今だ。アイツは銃を持ってる気配はなかったが……
アイツも組織の人間だ、どこに武器を隠し持ってるか分からない。
慎重に行くぞ。」

「はい、勇吾はここで待ってて。
さすがにここからは刑事の仕事だよ。」

「……わかった。
念のため入口は見張っとく。」

「てめぇ、弟の言うことはいくらか聞くんだな……
わかった。俺らもヘマをするつもりはサラサラねぇ。
お前はここで待ってろ。……行くぞ葛城、」

「はいっ」


2人は銃を構え建物に走って入っていく。
勇吾は2人を見送りそこらに落ちてた鉄骨を拾い上げた。
もし出てきたらこれで殴るつもりだ。
ちなみに勇吾も憲吾同様に喧嘩に明け暮れた時期がある。
なので腕っ節にはまあまあ自信があった。


「あの感じなら大丈夫そうだが……
出雲の野郎、得体が知れねぇ……警戒するのに越したことはねぇな。」



その一方で圭吾と賢司は周りを警戒しながら出雲の姿を探していた。


「仲間もいる気配ねぇな……
俺らを誘き寄せる罠の可能性も考えていたが……」

「えぇ、不気味なほど静かですね……っ!誰だ!!」

「っ!」

圭吾は自身の右側から視線を感じその方向に向けて銃を向けた。
賢司も同じ方向に銃を向け懐中電灯で照らす。そしてその先にいたのは……


「……出雲暁彦だな。
無駄な抵抗はやめて同行しろ。」

「生憎、ここから逃げるのは無理だ。
すでに非常線は張ってるし現地警察の援軍も来てる……。」
(異様に静かだな……逃げきれないと観念したか?)


圭吾が出雲に目を向けていると出雲は不気味な笑い声を上げた。


「アハハハハハハ!!イヒヒヒヒ!!!」

「「っ!!」」

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