第3章 ☆Story21☆ 動くそれぞれの歯車
「そうか?」
【うん……】
『そりゃあパパに似てツンデレだもんねぇ笑』←
(百合の奴……汗)
「そういえば、さっき電話出られなかったのは何だったんだ?
ただ気づかなかっただけか?」
【涼介さんと、1ヶ月後のツアーについて話してたの。】
「そうか、もうそんな時期か……
1ヶ月後には、お前韓国と中国に行くんだな。」
【まぁね(苦笑)
だから今、中国語と韓国語勉強してるんだ。
英語でも十分かなって思うんだけど、
やっぱり現地の言葉で少しでも話したいなーって思って。】
「相変わらず勉強熱心だな。
……無理しない程度に、頑張れよ。」
【うん!パパもありがとね、電話くれて。】
「あぁ。」
『(微笑)』
(いい親子♪)
こうして2人はしばらく話し電話を切った。
「……お前、何笑ってんだよ。」
『べっつに〜♪
それにしても1ヶ月後には海外か……隣の国だけど……』
「そうだな、今現地の言葉を覚えてるんだと……
英語だけでも、十分なのにな。」
『まぁいいじゃん笑
本人が苦に思ってなければ』
「だな。」
ゆりside
「パパから電話きてすごく嬉しそうだね笑」
「っそうですか?(照笑)」
「うん笑
んじゃ、そろそろ寮に帰ろうか」
「そうですね!」
(なんだろ……パパと話したら、
今度は憲吾とも話したくなってきたな……)
ゆりは寮に着いたら憲吾に電話してみようと思うのだった。
『ゆりちゃんおかえり〜』
「ただいまっ
今日パパから電話きたの。」
『へぇよかったじゃん!』
「そしたら、なんか憲吾と話したくなって笑」
『何それ笑
じゃあ僕は空気読んで席外すね〜』
「お気遣いどーも笑
……でも、いきなりだし……出るかな?」
いざ電話をかけようと思うとちょっとためらうゆり。
「……っよし、」
ゆりはしばらく考え込んだ後思い切って電話することに。
『……ホント恋愛事は母さんと正反対だなぁ……』
ユウはコソッと部屋の内側から覗きながらつぶやいた。