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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第11章 ☆Story29☆ 夢に向かって


これから10分後、涼介を中心に殺人犯・出雲や裏組織についてや
今後の動きを説明され大広間一室はどんよりと重い雰囲気に呑まれた。
モニター越しの瑛二も犯人に対してなのか、不快感を顔に出していた。

ユウはゆりの膝の上に座りながらジッと涼介達の話を聞いていた。
ちなみにユウはこっそりと能力を使い
百合にこの会議の内容をテレパシーで送っていた。


『っ……』
(もしゆりちゃん達が本当に事件に巻き込まれちゃったら
とんでもないことになっちゃうよ……北京のライブだって下手したら……)

「……。」
(私たちの夢は、まだまだこれからなのに……なんでこんな大事な時期に……
でも、気にしていたって仕方ないよね……私たちは、次の北京公演に向けて
準備をしなきゃ……圭吾さん達や、警察の人たちを信じるしか私たちには……)



「皆さん、以上が現状わかっている話です。
もし彼らが組織で動くのであれば、
最悪全ての公演を中止しないといけない事態までなるかもしれません。
……我々は一刻も早く犯人が捕まることを願い
警備を強化するくらいしかなす術がありません。
我々はそこまで深刻な面に直撃しようとしているのです。
なので、ドルチェのみんなはもちろん他の方々も
十分に注意を払って行動してください。」

「「「はいっ」」」


「っマジでやばいじゃん……ゆり辺り気をつけなよ?
色々巻き込まれてるし……」

「っそういう来海こそ……他のみんなだってそれは同じでしょ?
……日本に帰るまで、本当に油断できないよ……」

「怖いけど、私たちは予定通りリハやスケジュールをこなすしかないんだよね……?」


愛美は不安そうにメンバーを見渡した。


「そうね……移動は外以外でも
極力マネージャーやSPと行動のほうがいいでしょうね……
もしかしたら、テロになる可能性だって……」

「っテロとか怖いこと言わないでよ千鶴ちゃん……!」

「でも愛美、
涼介さん達はそれくらい最悪なところに直面しそうと言ってるのよ?
それくらい最悪な事態だってことを認識しないと……」

「凪咲の言う通りだよ愛美、練習やリハはもちろんいつも通りこなして……
普段の日常は、必要以上に気を張り詰めたほうがいいと思う……。」

「ゆりちゃん……」

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