第11章 ☆Story29☆ 夢に向かって
こうしてゆりたちはジュースを堪能し、他の観光施設も回った。
ちなみに大広間には夕食の前、18:00に集合することになっている。
涼介は腕時計に目を向ける。
「もう5時か……ゆりちゃん、
今日見たいところは全部回れたって感じかな?」
「はい!今日は皆さんのおかげで楽しめました!」
「なら良かった(微笑)
それじゃ、そろそろホテルに戻ろうか。みんなも、気を抜かずよろしくね。」
「「はいっ」」
ゆり達は繁華街から離れている駐車場に停めてた車に戻り、
ホテルへ向かうことに。ちなみに運転は涼介ではなく優吾が務めている。
涼介はスマホで本部とやりとり中、
もうすでに他のメンバー達はホテルに戻っているらしい。
「山田さん、今は車の中だから言いますけど凶悪犯ことは何か?」
「うん、後ででも話すけど裏組織に関わりのある人物だってわかったよ。」
「「っ!?」」
優吾の問いに冷静に告げる涼介、涼介の言葉に全員息を呑んだ。
「っこれは……俺らSPも普段以上に気が抜けないっすね……」
「っすね……頼りにしてますよ、岩本さん!」
「テメェも頑張るんだよラウール!怒」
「冗談っすよ……僕だって伊達に、
ゆりちゃんのSPやってるわけじゃないんだから……」
「だな……ジェシーも、気抜くんじゃねぇぞ」
「だーれに言ってんの照ちゃん、当然っしょ!」
「前回ヘマした俺らが堂々と言えるかね、それ……」←
自信満々の照・ラウール・ジェシー、
その一方で優吾は呆れ顔で3人をルームミラーで見た。
「こーち、お前ちゃんと教育しろよ?」
「っわかってますってば!汗
でもコイツら、色物揃いで大変なんっすよ……」←
(なんで一番まともな俺が
こんなに説教喰らうんだよ……)←『だってリーダーだもん』by.3人
_ホテル
「それじゃ、全員部屋に荷物をまとめたら大広間に集まって。」
「「はいっ」」
ゆりも自分の部屋に戻り荷物やお土産をソファーに乗せた。
『ゆりちゃんおかえりなさい!
今日のお土産なーに?』
「SNSで話題の韓国饅頭と映え映えスイーツのケーキ買ってきたよ。
あとこれ今日の夕飯、
私たちは大広間で大事な話があるみたいだからちょっと遅くなるかも。」
『うん、わかった……』