第11章 ☆Story29☆ 夢に向かって
「っ……」
「ごめんゆりちゃん、不安な気持ちにさせちゃって……」
「っいえ!
ちょっと驚いているだけです(苦笑)」
「ごめんね?
それじゃ髙地たちは、ゆりちゃんのことしばらくお願いね?」
「「はい!」」
ちなみにゆりにつくSPのメンバーは以下の通り。
高地優吾
岩本照
ジェシー
ラウール
ジェシーとラウールはハーフで主にゆりたちのサイドに
つくことが多く優吾は前、照は後ろをガードしている。
ちなみに髙地以外みんな180cmを超えておりラウールに関して190cmある。
そして皆、SPにしては若く経験値は他のメンバーのSPに比べると
少し少ないが運動神経や瞬発力はずば抜けて高い。
だが前回の牛騒動に関しては涼介にキツく注意されている。
そんな涼介はあまり人がいない路地裏の方に入っていった。
残された5人は…
「んじゃ移動中のフォーメンションはゆりちゃんのサイドに
俺とジェシーがついて岩本とラウールは俺ら横の前後で待機。
これでいいか?」
「「りょーかいっ」」
「みなさんよろしくお願いします。
……あ、ガイドブックで見たフルーツジュース専門店!
涼介さんもそこまで長居しないと思いますしあそこで休憩しません?」
「ゆりちゃんがそう言うならそれでいいよ。
みんn「「さんせーい!」」…もう少し緊張感持てよ(苦笑)
それで山田さんにこの間怒られたんだろ……」
ちなみにこのSPグループでは優吾がリーダーでありまとめ役。
4人の中で明らかに華奢な印象を与えるが俊敏性は圧倒的に高く
怪しい人物が前に現れれば瞬時に対処することが得意。
その一方で照は瞬発力が高く筋肉もメンバー一。
暴力的な相手が現れれば力技で捻じ伏せることも可能。
力が及ばない優吾を援護することが多く後ろのガードに回ることも多い。
ボディーガードとしては優吾・照の2人を中心にゆりを守っているが
ジェシーとラウールは背の高さや日本人離れした顔立ちを利用し
ゆりを周りの視界から避ける為のカモフラージュ的役回りに
回ることが多い。だからと言って身体能力がないと言うわけではなく
もしゆりの身に危険が及べばボディーガードとして対処することも容易。
そんな4人とゆりはお店に入っていくのだった。