第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
ゆりたちはバックステージから登場すると
ファンサなどしながら外周をローラースケートで周り
最後は花道を通って中央ステージに集合。
最初に英語版のデビュー曲『Dólce ~Six SenSe~』を歌ったが
今日の公演ラストは日本語で歌唱。ゆりたちはラスト
自分たちの原点を披露すると前々からセトリに組み込んでいた。
何度も歌い、歌い慣れている歌だが
今日の感謝を込めてラスト・デビュー曲で締める。
歌っている間、ゆりたちはまたローラースケートで
スタジアム中を走り抜け観客たちへ感謝を伝えていく。
『고맙습니다!!-コマッスムニダ‼︎-(ありがとう!!)』
ゆりはラスト、韓国語で『ありがとう』と伝え
見にきてくれた観客へ感謝を述べた。
歌唱も終盤、みんなバックステージにどんどん集まってくる。
『みんな!!
また逢おうね!!!』
ゆりは最後まで感謝を伝えステージを後にした。
今日のステージは、無事大成功で終わったのだ。
スタジアムは退場のアナウンスが流れる中、ゆりたちは……
「っ終わったーー!!!」_バタン!
来海は思わずローラースケートを履いたまま床に寝転ぶ。
凪咲はすぐに注意。
「ちょっと来海!
そんなところに寝転ぶなんて行儀悪いわよ。
ホテルに着いてからにしなさい!」
「だってぇ…_ばふっ!‥うお!?」
そんな来海の顔に本ライブのフェイスタオルが落ちてきた。
来海はタオルを少しずらし落とした人物を見た。
「来海ちゃん、お疲れ様。
韓国語もバッチリだったよ。」
「っ菊池さん……」
「学校の勉強も、これくらい頑張ってね!」
「う!……このタイミングで言わないでよぉ……涙」
「笑笑
ほら、休むのはホテルに着いてからだよ。
ドリンクでも飲んで?」
風磨は来海を立たせドリンクを渡した。
来海はドリンクをゴクゴクと飲み干していく。
「ぷっはー!!」
「風呂上がりにビールを飲む親父か(苦笑)」←
「んげ!
それパパと同じってことじゃん……」←
「笑笑」
風磨は来海の肩を持ち楽屋に戻っていく。
他のメンバーもマネージャーらと話していた。