第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
千鶴の担当マネージャーはマネージャー唯一の関西出身・重岡大毅。
千鶴がお笑いの才能を開花させた張本人である。
「俺調べんたんだけど、
特にソウルの人たちはこーいうのがウケるらしいで!」
「なるほど……それじゃ、ちょっとだけアドリブ入れてみようかしら。」
2人は会場をどう笑わせるか打ち合わせしていた。
愛美の担当マネージャーは涼介がsymphonyにやってきて最初の同期。
マネージャー歴はほぼ同じ・知念侑李。
「愛美ちゃんはいつも通りで大丈夫だよ。
はい、この甘いマカロンでも食べて栄養補給!」
「ありがとうございます知念さん!_アムッ
おいひぃ…♪」
愛美はやはり他のメンバーに比べると緊張しやすい体質。
侑李はいつもこうして愛美のメンタルケアを補っている。
凪咲の担当マネージャーは上智大学出身・阿部亮平。
各マネージャーの中でもかなりの頭脳派である。
「……よし、準備は万全みたいだね。
ライブが終わったらまた反省会開いて明日に備えよう。」
「はい!
ご指導よろしくお願いします。」
「うんっその意気だよ。
…あ、でも!勉強まで無理しないでね?
いくら両立したいからって無理はしない、さすがに体壊すよ?」
「っはい…そうですね……もし勉強わからなくなったら
また阿部さんに聞けばいいですもんね」
「はいはい、そうだね笑」
そして来夢の担当マネージャーはマネージャーの中でも
若手で最年少・森本慎太郎。
「よーしっ!
この2日間のライブ無事終わったらまた遊びに行こうぜ?」
「やったー!!
じゃあ来夢頑張る!!」
「その為には今日全力でやれよ?」
まだ若手で破天荒な部分もあるがメンバー唯一の小学生であり
まだいろんな大人に甘えたい来夢には最適な相手。
たまに涼介を悩ませたりもするが来夢同様、愛され弟キャラでもある。
慎太郎は来夢の頭をポンポンと軽く叩いた。
こうしてメンバーたちは心を穏やかにし
最終リハーサルを進めいよいよ本番まで30分を切った。
6人は衣装に着替えるべくステージ後ろの控室に移動した。