第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
「ごもっとも(ニヤッ」
来海はニッと凪咲に笑みを浮かべた。
「アタシたちは世界一になるんだもん。
これくらいなんて事ないし!」
「「……。」」
((でもさっきアンタ痛がってじゃん……))←
ゆりら中2トリオはちょっとジト目で来海を見る。
それに気づいたのか、凪咲は視線をゆりたちに向ける。
「さて……そこの中2組にも喝入れようかしら?」←
「「っ!?
遠慮しておきますっ!!大汗」」
「っち、千鶴!
さっきの干し梅もっと頂戴っ!汗」
「っ私も!今度は5粒くらい頂戴!」
「っそうね…!」
千鶴は慌てて干し梅を袋から全部だしゆりと愛美にも分け与え
一気に口に運んだ。そして3人は悶絶。
「「っすっぱああああ!!涙」」
_楽屋の外
「っゆりちゃんたちに、一体何が……汗」
それぞれ喝を入れあった6人、楽屋の外にいた涼介らマネージャーや
スタッフらは楽屋で何が起こっているのか冷や汗をかいていた。
そして6人は髪型やメイクを担当美容師や自分たちで整え最終リハーサルに向かった。
_スタジアム
ゆりらは各担当マネージャーと最終打ち合わせ。
もちろんゆりは涼介。
「もう2時間後にはここがお客さんでいっぱいになるんだね。」
「そうですね……涼介さん、今日お客さんはどれくらい来るんですか?」
「うん、初日はちょっと空席あるけどかなり埋まるよ!
今日成功すれば今日観た人が明日の当日券に応募する事だってあるだろうし、
やっぱり初日重要だね。」
「ですよね……気を抜かず頑張ります!」
「その意気!」
来海の担当マネージャーは涼介より少し後輩の菊池風磨。
韓国語のミニテストで最終調整。←
「っ菊池さん……ここまできてテストってぇ……涙」
「翻訳機だけに頼りたくないって言ったのは来海ちゃんでしょ!
ほらあと5問頑張る!!」
「うぅ〜涙」