第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
_スタジアム楽屋
「まさかあんなに人いるなんてビックリだよ汗」
荷物の整理をしながらドルチェの面々はそれぞれ会話を交わす。
愛美は外にいた各メディア勢に未だ驚いていた。
「でもそれだけ注目されてるってことだよ。
2日間、中途半端なステージにはできないよね!」
「ゆりちゃん肝座りすぎ!
でもそうだよね、ますますやる気が出てきたよ!」
「だね!」
「2人とも、干し梅食べる?
酸っぱくて目がシャキッとするわよ。」
千鶴はゆりと愛美に干し梅の袋を差し出した。
「ありがと千鶴!……アムッ…っすっぱぁ!!」
アムッ「んん〜っ!酸っぱい!!」
2人は目をギュッと閉じながらおちょぼ口にさせた。
その他の3人はというと……
「うぅ……緊張でお腹痛くなってきた……」
「来夢が珍しいわね。
いつもならテンション高いのに。」
「っやっぱり初めての海外だもん!緊張するよ!!
お姉ちゃんは平気なの?」
「っそりゃあ、初めての大舞台だもの。
緊張はしてるわ「はいカーツ!!」_バシッ!!‥っいた!?」
来海は突如、凪咲の背中をバシッと叩いた。
そして続くように来夢の背中もバシッと叩いた。
「っあいたぁぁ!!
何すんのバカ来海!!!」←
「なーにって喝を入れたに決まってんじゃん!
中2トリオは梅干しで喝いれたみたいだしこっちも喝入れなきゃね!」
「ふーん……じゃあ貴女にも……」_ガサゴソ…
凪咲は何やらバッグの中身をガサゴソとあさり
ハリセンのようなものを出してきた。←
「ん?凪咲さーん?何してんのかなー?」
来海は嫌な予感を感じながらも笑顔で凪咲に問う。
そして凪咲はハリセンを構え……
「貴女にも喝、入れてあげるわ(黒笑)」←
「ちょちょちょ!
ハリセン中入る余裕そのバッグにあった!?ド●えもん!?
喝ならさっきと同様手で……」
「問答無用!」_バシーンっ!!
「あっいたああああああ!!!」
凪咲はハリセンで来海の背中を思いっきり叩く。
来夢は口元を歪ませ中2トリオはびっくりした様子で来海達を見た。
「ぃっ……冷汗」
「「っなに!?」」
「っな、凪咲さん容赦なさすぎ……骨折れたらどうすんの……涙」←
「貴女はこんな事でへこたれるほど柔じゃないでしょ?」
「っ……ごもっとも(ニヤッ」