第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
ニヤニヤとゆりを見る涼介に思わずツッコむゆり。
「ごめんごめん、
2人もいつか、ママとパパみたいになるのかなって思ったらちょっとね笑」
「っからかわないでください!///」_ぼちゃんっ!
顔を真っ赤にしながらゆりはプールの中に潜り再び泳ぎ出した。
(でも私たちもママとパパみたいな、
素敵な恋人になれたらいいな……)
そんなことを思いながらもゆりはプールで存分に泳いであがると
涼介がタオルを渡してくれた。
「はいゆりちゃん、バスタオル。」
「ありがとうございます、涼介さん。」
体を軽く拭くとゆりはビーチチェアに座り
テーブルに用意されてたジュースを飲んだ。
「すっかりこっちの生活には慣れたみたいだね。」
「まあ1週間は経ちますしね、慣れないものも慣れてきますよ笑
でも2日間のライブ公演終わったらまた観光したいです!」
「……今度は、牛の大群に巻き込まれなきゃいいけど(苦笑)」←
「そんなこと、ありましたね笑
あ、そういえば……あの時会った圭吾さん達、
犯人は無事捕まえられたんですかね?」
「そういえば、そうだよね……
社長からもその件については特に連絡は来てないよ。
だから、観光ってなったらまた厳重体制だね。」
「ですよねー……あ、そうそう!
実は圭吾さん達、憲吾の知り合いでお兄ちゃん的存在みたいですよ!」
「え、えぇ!?
あの双子って三船くんの知り合いだったの!?」
「はい笑」
「そんなこともあるんだね……三船くんには話したの?」
「まぁ、助けられたよってことは伝えましたっ
さすがの憲吾もちょっとびっくりしてましたけど笑」
「だよねー笑
さて、一休みしたら夕食の時間だよ。
そして明日は本番!体調は万全だよね?」
「もちろん!
今日だって、丁度いいくらいに汗かきましたし体調は万全です!」
「ならよし!
2日間ライブ完走したらみんなへのご褒美で観光許可してあげる。
ただしはしゃぎ過ぎないことが条件だけどね。」
「くるじゃないんですから、大丈夫ですよ!」
「とか言って、
こないだのゆりちゃんまぁはしゃいでたからね?(苦笑)」
「へへへ笑」
「ったく笑
そういうところはお母さんそっくりなんだから!」
こうして2人はプールで寛いだのだった。