第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
ゆりはカバンからスマホを取り出しペットボトルを頬にくっつけ自撮り。
_カシャっ「よし、そのまま写真を載せて
『明日はいよいよ初の韓国ライブ!最終調整もバッチリ☆』っと……」
『急に現代っ子……』←
(慣れてる感ハンパない……)
「さぁて……汗は十分にかいたしシャワーに直行でもいいけど……」
『……?』
「屋上プール気になってたんだよね!
ちょっとセレブな気分も味わえるし……涼介さんに許可取りにいこっ」
ゆりは荷物をまとめユウを抱き抱えると涼介のいる部屋に向かった。
『笑笑』
(まだまだ元気だね〜ゆりちゃん笑)
「屋上プール?
うん、いいよ。ゆっくり寛いでおいで。」
「涼介さんは、今何してたんですか?」
「俺も資料まとめ終わって休んでたよ。
今日の仕事も大方落ち着いたし何しようか考えてたとこ。」
「じゃあ涼介さんもせっかくだから行きません?
景色もすごい綺麗ですし!」
「まぁSPやスタッフつけないでプールにひとりってのは
万が一のことを考えるとあれだけど……俺でいいのかい?」
「あまり知らない人よりは涼介さんみたいに昔馴染みの人が落ち着きますから笑」
「少し人見知りなところは相変わらずパパそっくりだね笑
わかった、ゆりちゃんがそう言うなら俺もすぐ準備して行くよ。」
「ありがとうございます!」
こうして2人は屋上プールに向かった。
涼介は水着の上にパーカーを着ておりゆりを見守りゆりは
広く鮮明に透明な窓からソウルの街を眺めながら泳いでいた。
「ここずっと張り詰めてたから、凄い解放感だよね〜」
「ですね!」
「久々に子供っぽいゆりちゃん見られて安心だよ笑」
「何ですかそれ笑」
「そのままの意味だよ笑
……あ、そうだ!」
「はい?」
「あれから三船くんとはどう?」
「っえ!?///」
涼介の思いがけない言葉に顔を真っ赤にするゆり。
「笑笑
いや、ここずっとライブのことで頭いっぱいだったでしょ?
連絡とか取ってるのかなぁって。」
「えっと、まぁ……LINEは毎日してます……電話はお互い都合のいい時に……」
「ふーん笑」
(段々あの2人に近づいてきてるかな笑)←
「涼介さん……なんでそんなニヤニヤしてるんですか……」