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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第2章 ☆Story20☆ 新しい担任の先生登場!!


驚きを隠せない太輔、
だがずっと剛太を玄関先に立たせるわけにもいかないので……


「っまぁ……どうぞお上りください……
一応、お茶の方も用意しているので……」

「お茶までわざわざすいません(苦笑)
それじゃ、お言葉に甘えて……」


こうして剛太は部屋にあがり、
太輔はテーブル席の椅子に剛太を座らせた。


「今日はお時間取らせてすいません、
藤ヶ谷さんも高校教師なんですよね?」

「えぇ、まぁ……」

「僕も美園鈴に来る前は高校で教師してたんですよ!」

「そうだったんですか……」

「はい!」

(随分テンション高いな荒木先生って……汗)
「それにしても、なぜ今の時代に家庭訪問を?」

「やっぱり、先生になった以上……
生徒とはまっすぐに向き合いたいし……何より、
困ってる時や助けを求めている時には絶対助けたいって思うんですよ。
……いまの時代の先生たちを悪く言うつもりはないんですけど、

やっぱり先生と生徒の間には信頼関係は必要だと思います。
その為には、生徒たちを知らないといけないし……
俺たち教師も知ってもらわないと……
いざという時、ちゃんと助けてあげられないから……」


さっきまでの陽気な雰囲気から一気に雰囲気が変わる剛太。


「っ……」
(っこの人……)

「時代の流れとかって、よく言いますけど……そんなの、
俺は関係ないって思ってます。
ただ……っただ、目の前の現実から逃げてるだけなんですよ……
時代の流れだからって言うのは……」

「っ荒木先生……」
(この人……やっぱり俺や他の先生とは全く違う……一体この人は……)

「っ!なんか説教くさくてすいません!」

「っいえ……僕も、荒木先生の考えは正しいと言うか……
本来、そうであるべきなんだろうなって……思いましたから……」

「ぇ……」

「確かに、時代の流れっていうのは……
ただの言い訳に過ぎないですよね……僕もそう思いますし他の教師も、
そう思っているかもしれません。……でも、」

「でも?」

「そうわかっていても、結局は行動に移せない……
社会や世間の目があるから……これが、今の社会なんですよね……」

『……。』
(太輔……)

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