第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
「いきなりさん付けやめてよ笑
藤ヶ谷ゆりちゃん?」
「ふふふ……(微笑)」
「あ!うちのお父さんとお母さん見てる〜?
私たち本当に世界一のアイドルになっちゃうもんね〜!!」
来海はカメラに向かって手を振った。
ゆりは思わず吹き出し……
「どこのテレビに映る子供よ笑
じゃあ、私も……パパ!!
もしこの映像見てるなら聞いて!」
「えぇぇえ!?ゆりちゃんも!?
これじゃ私たちも言うようじゃん!」
来海に続きゆりの言葉にギョッと目を開く愛美。
「私、昨日の言葉も今日の言葉も全部本当だから!
本当に叶えてみせるからねーー!!!」
ゆりは来海に負けずカメラに向かって叫んだ。
他の4人もこれはやるしかないと思いながら両親へメッセージを配信する笑
「っお父さーん!、お母さーん!!
私、前より凄く強くなったでしょっ?
でも私はもっともっと強くなるから!!
2人がびっくりするくらいビッグになるからねー!!」
顔を真っ赤にしながら叫ぶ愛美。
「ふぅ……お父さん!お母さん!そして颯太叔父さん!!
私だってゆりやみんなに負けないくらい大物になってみせるわっ!
笑いもとれる、大物モデルになるわー!!」←
深呼吸をし高らかに宣言したと思えば最後に笑いをぶっ込む千鶴。
「お父さん!お母さん!私は2人を尊敬してます!
でも私は!!勉強も、アイドルも全部完璧にこなして2人を見返しまーす!!
そしてお父さん!!もう良い加減子供扱いはしないでくださーい!!」
意外と父に反抗心を抱えてることがわかった凪咲。
「お父さーん!!お母さーん!!
来夢はまだ子供だから沢山甘やかしてねーー!!!←
帰ったらいっぱい褒めてよねーーー!!!」
姉とは正反対、まだまだ両親に甘えたい来夢。
こうして最後はみんな、家族に向けてメッセージを送った。
涼介をはじめとするマネージャーや関係者達はクスクスと笑いを堪えた。
「ククク……まさか、
大真面目でカッコいい事言うなーって思ってたらまさかの最後……笑」
(もし見ていない人の為に頼んで北京に来た時見せようw)←
涼介は中継が終わり現場が落ち着き次第、映像部にこの事を話して
インタビューの映像部分だけをダビングしたものを受け取るのだった……。