第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
「っゆりちゃんほんと凄すぎ……!
同じ中2って思えないよ……でも、私も負けないくらい頑張るから!!」
「まな……まなも十分すぎるくらい頑張ってるよ。
でも、親友だからってこれからも手加減はしないからね!」
「当然!!私たち、何年一緒だと思ってるの?
赤ちゃんの頃からみんなと一緒なんだから今更だよ(微笑)」
「貴女の発言にはもう感服よ……どこまでも着いてくわよ、絶対エース様?
このメンバーで、世界一で最高のグループになりましょう!!」
「なぎ、今年受験生なんだから無理しなくても良いんだよ?笑」
ゆりは少し揶揄うように凪咲のほっぺを人差し指でツンツンと突いた。
「それとこれは別よ。当然勉強にだって妥協はしない。
それに、勉強との両立なんて私には余裕でしょ?(微笑)」
「ふふ……だったね、グループきっての頭脳派・凪咲様!」_ツンツン
「年上を揶揄うのはやめなさい。」_ツンツン
凪咲は仕返しをするかのように小さく笑いながら
ゆりのおでこをツンツンと突いた。
そんな姉と大好きなゆりを見上げながら来夢は思いっきりゆりの
首元に抱きつきゆりの顔はカメラから見て完全に隠れた。
「っちょっとらいちゃん!
そんなふうに抱きつかれたらカメラ見えないじゃん笑」
ゆりは笑いながら来夢の背中をポンポンと叩く。
「なんでゆりちゃんはどんどん先に行っちゃうの!?ずるいよ!!」
「来夢、ずっとゆりに憧れてるから……でも来夢?
それについていかないとゆりのことは一生超えられないわよ?」
「わかってるもん!来夢だって世界一になりたい!!
ゆりちゃんやお姉ちゃん達超えたいもん!!」
「お?らいちゃんも言うようになったねぇ……私の一番のライバルかも!」
「ゆりちゃんがあんなんじゃ、来夢も世界一になるしかないもん!
誰にも負けない、凄いグループになろうね!!」
「ニッ……当然!
私たちなら大丈夫、絶対なろう世界一のアイドルに!!
ね?リーダーの北山来海さん?」
ゆりはニッと笑いながら来海に視線を向けた。