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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…


「俺は、それを絶対叶えてみせる……。
どんなに険しい道になろうが、絶対にな……」
(昨日だって、約束したばっかだもんな……
お互いに、世界一になるって……)


憲吾は昨日のゆりとの会話を思い出しながら宣誓した。
吾郎はそんな親友の肩にポンと手を置いた。


「俺も、いや俺らも全力で応援するぜ憲吾……」

「ふっ……ありがとな。」


それに応えるよう憲吾も口角を上げた。
そして復帰祝いパーティーが始まり憲吾達は
ゆり達と中継が繋がっている画面に目を向けた……。











ゆりside

日中はロケと取材が立て続けにあった。
そして午後からは本格的にライブのリハーサルが始まる。
今日は実際に使う会場で全体の流れを簡単に把握しながら
何曲か本番同様に歌って踊ることになっている。
ちなみにユウも会場に連れてきており涼介に預けてある。


「こっからまた中継入るのかぁ……パパ達、見てくれてるかな?」


来海は自身達に向けられているカメラやドローンに目を向けながら
ゆりたちに問いかけた。


「パパ達はまだ仕事じゃない?時間的に曲を披露する時に
帰って来てるかいないかってくらいだと思うけど……」
(憲吾は、見てくれてるかな……あ、
その前にちゃんと退院できてるかだよね……)


ゆりは来海達と話しながらも憲吾のことを考えていた。
そんな中、メインプロデューサーの声がマイクを通して会場に響いた。


『ではドルチェの皆さん!
今からリハーサルを始めます。登場のシーンから始めますので
スタンバイをお願いします。』

「「はいっ!!」


ゆり達は大きな声で返事をすると一旦ステージの後ろに向かった。
ちなみに最初はメインステージに全員で登場した後フライングで
会場全体に散らけるようになっている。
ステージの後ろに向かえば専門スタッフがゆりたちにハーネスなど装着していく。


「今は練習着だから楽だけど、衣装だと少し大変なんだよなぁ……」

「今に始まったことじゃないじゃん来海ちゃん(苦笑)
さ!リハに集中しよ!」

「ふふ……まなも気合十分だね。」

「そりゃあゆりちゃんの世界一宣言、本気で叶えるならこれくらいは余裕だよ!」

「うん……!(微笑)」

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