第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
_海王工業高校・ボクシング部部室にて
部室にはボクシング部の部員達がすでに集まっており
準備をしていたようで繋げてある机にはピザなど
デリバリーで注文したであろう食べ物が沢山用意されていた。
「だから大袈裟すぎんだろ……つーか、はっぴきてる奴らは何なんだよ……」
(しかもあのはちまき……まさかゆりのアレか……?汗)←
憲吾が目を向けた先の生徒達は
ゆりのファンクラブに入っているであろう生徒達。
うちわや応援うちわも持ちすっかりライブ会場のようになっていた。
「まぁまぁ何でもいいじゃねぇか笑
……てか憲吾、」
「何だ?」
_ボソッ「あれからゆりちゃんと連絡取ったのか?」
「っまぁ……目を覚ました後LINEもしたし昨日も電話かかってきたけど……」
_ボソッ「ゆりちゃん、2日目の中継でさ凄いこと言って「知ってる。」え?」
「世界一になる、ってことだろ?」
「お、おぉ……!そうだけど、お前見てたのか?」
「担当の看護師が、わざわざタブレットで見せてくれた……」
「ふ〜ん……それで?
お前も当然……」
ニヤッとしたながら憲吾に問いかける吾郎、もちろん憲吾は……
「もちろん、世界一の選手になるつもりだ。
それがどんなに、険しい道でもな……。」
軽く口角を上げながら吾郎に宣言する。
「言うと思ったぜお前なら……おーいみんなー!!」
「「……?」」
「っおい吾郎なn「憲吾から、すんげぇ大事な話があんだよ!!」
……ったく、お前って奴は……」
「こう言うことは、大々的に言わねえとな!」
「先輩?」
「はぁ……わかった。
お前ら……少しだけ俺の話を聞いてくれ。」
「もちろん!
今日は三船先輩が主役ですから!」
大地は嬉しそうにしながら憲吾の方に体を向けた。
それに釣られるよう他の生徒も憲吾に体を向けた。
「昨日……アイツらの中継を見た奴もいると思うが、
アイツらは確かに宣誓した。『世界一のグループになる。』と……」
「「……。」」
「俺も……世界一のボクシングプレイヤーになるつもりだ。」
「「っ……!!」」
「「……(微笑)」」
話を聞いた生徒達は驚きの表情を見せたが
吾郎と神部は口角を上げながら嬉しそうに笑った。
「俺は、
それを絶対叶えてみせる……」