第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
憲吾side
この日は憲吾の退院日、憲吾には生憎迎えに来てくれる家族はいないが
吾郎をはじめ、顧問である神部先生に加え
後輩である鈴木大地や小林浩司などが病院の外で出迎えてくれていた。
「っ吾郎……それに神部先生や鈴木達まで……大袈裟だろ……
たかが数日の入院で……」
「別にいいじゃねぇか憲吾笑
わざわざ学校帰りに来てやったんだからよ!」_グイッ!
「っちょ……!」
吾郎は憲吾の肩を持ちみんなの元へ引き寄せた。
「話は全部内山から聞いた。
これからもお前らをサポートしていくつもりだから覚悟しておけ!」
「神部先生……」
「三船先輩!」
「鈴木……」
神部先生に続き大地が前にやってきた。
そして……
「「退院おめでとうございます!!」」
「っ……」
大地に続き後輩達に言われ思わず息を呑む憲吾。
「憲吾、本当に退院おめでとう……」
「吾郎……おm「ってなわけで憲吾の復帰祝いってことで
今から部室で復帰祝いパーティー開くぞー♪」……は?」
「「いえ〜い!!!」」
「っは、はぁ……!?」
「神部先生も承諾済みだし♪
それに今日は……」
「……今日は?」
「ゆりちゃん達ドルチェのリハ映像が生中継で入るから
みんなで観よう会でもあるのだ〜♪」←
「お前、絶対それ目当てだろ……」←
ちなみに吾郎以外はゆりと憲吾が付き合っていることを知らないが
憲吾がゆりの声援のおかげで大会に勝てた話は有名で
それをきっかけに学校内にゆりのファンクラブが出来たくらいなのだ。
「別にいいだろ〜?
お前だってゆりぴーのおかげで試合でいい成績残せてるんだからよ♪」
「……。」
(否定したくてもできねぇ……汗)←
こうして憲吾は吾郎達に引っ張られながら海王に向かい馴染みのある部室で
パーティーに参加することになるのだった。