第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
ちなみにグループラインというのはドルチェの親を含めた
親族の連絡ツールとなっている。
ゆり達が事務所に入ってから宏光の案で作成されたのだ。
そして太輔はグループLINEにメッセージを送る。
【お疲れ様です。
皆さんの元にも招待状は届きましたか?
恐らく入国や出国は同じ時間で組まれてるので
ある程度は団体行動になると思います。
出発も公演より2日前らしいですし
皆さんは予定どうしますか?】
「まぁこんなとこだろ……すぐに返信はって……
早速既読1、なんとなく裕太くんかな……」
太輔の予想は当たり、早速裕太からLINEが届いた。
【にいさんお疲れさま!
俺らのとこにも届いたよ
俺と母さん達はにいさんと一緒に行動した方が
いいかなって話してたところだよ】
「確かにそうだな……一応百合がいるとはいえ、
俺は一人っていう名目だからな……」
【確かに俺は裕太くん達と一緒の方がいいだろうだろうな。】
【せっかくの北京だし、
それぞれ家族で行動って感じになるかな?
日曜は事務所の人が来てくれて会場入りするだろし
土曜はある程度みんなの行動範囲把握してた方がいいかもね】
そして太輔が最初のメッセージを送ってから続々と既読が付き、
ある程度は家族同士で行動することが示唆された。
もし行く場所が被れば一緒に行動した方がいいだろうという結論になり
太輔は玉森家らと一緒のグループLINEに移動。
それぞれ行きたいところをピックアップし太輔がまとめることになった。
『太輔がまとめ役?
じゃあ私のお願い優先で「ダメに決まってんだろ。」←…ですよねー……』
「もちろん、俺よりはお前の行きたいところ優先するつもりだけど
裕太くん達の行きたいところもあるだろうし候補だけ選んどけ。」
『はいはいわかってますよー藤ヶ谷先生!』
「っだから先生言うな……あ、裕太くんから早速返信……
万里の長城は行きたいってよ。」
『万里の長城は外せないね!それ決定!!』
「一番有名だもんな……ここは他の人たちも被りそうだな……」