第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟
『……不思議なものだな。
仮面で顔が見えないはずなのに、会ったことあるかもしれないだなんて……』
「ハハ……ホントだよね……もしかしたら自分の担任の先生かもなんて、
思っちゃったし……」
『担任って……新学期から来た担任のことか?』
「うん……まぁ、ドルチェのみんなに話したらそれは絶対ないって言われたけどね笑」
『……でもお前は、そう思ったんだろ?』
「……うん、でも本当に荒木先生は仮面ティーチャーではないと思う……
荒木先生ってね?パパに似てるから、パパに重ね合わせてるのかもしれない……
襲われた時だって、パパに助けを求めちゃったし……それもあって、錯覚してるのかも……」
『……もしかしたら、お前のお父さんの可能性もあるんじゃないか?』
憲吾は少し笑いながら言った。
「流石にそれは絶対ないよ笑
だって、夏休みの海水浴でも見てたでしょ?
昔のパパならともかく、今のパパにそんな力あるとは思えないよ笑」←
『……まぁ、確かに……』←
ゆりの言葉に同意する憲吾。
今頃パパ・太輔はくしゃみをしている頃だろう……
太輔side
「クシュンっ!」
(誰だよ……俺の話してるのは……)
『そのくしゃみは誰か噂してる時だねw』
「っからかうな……ったく、昔からなんだよな……」
『……なんとなく、ゆりじゃないの?w』
「大体くしゃみが出る時って、いい話じゃない方が多いからな……」
(ゆりの奴……)
『wwwwwwww』
「っ笑うな……!!」
再びゆりside
しばらく仮面ティーチャーの話をし、ゆりは一番話したかった話題
双子の兄弟である圭吾と勇吾の話しを憲吾に話した。
「あのね?今日ちょっとしたトラブルに巻き込まれたんだけど、
憲吾のお兄さんの葛城勇吾さんと圭吾さんに助けられたの!」
『……っはぁ!?』
「憲吾、今までにないくらい驚いてるね笑」
『っ……取り乱して悪い……昨日わざわざ見舞いに来て、
韓国に殺人犯を追うって出発したばかりだったんだ。
……本来なら、刑事である圭吾だけでいいはずなんだがな……』
「あれ?勇吾さんって刑事とか警察関係の人じゃないの?」
『全然ちげぇわ。』←
「……まぁ、だよね(苦笑)」←『あ?怒』by.勇吾