第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟
「勇吾さんって、普段は何のお仕事してるの?」
『バーテンダー。仕事は主に夜だから日中は暇してることが多い。』
「バーテンダーって、カッコよくお酒作る人のことだよね?
……人ってやっぱり見かけによらないんだ……」
『そもそも、アイツが普通に働いてる方がすげぇよ……』←
「……憲吾、勇吾さんに当たり強いの気のせい?」←『ごもっとも』by.圭吾
『……うざいかうざくないかって言ったら……うぜぇよ。』←
「ふふふ……」
『っ何笑ってんだ……』
「っううん笑
血が繋がってなくても、本当の兄弟みたいだなって思ったから……ちょっと羨ましいなって」
『冗談にもないこと言うな……圭吾ならまだしも、アイツが兄貴だなんて勘弁だ。』←
「でも圭吾さんもそうだけど勇吾さん、凄く憲吾のこと大切に思ってるんだってこと
今日話してても伝わってきたよ?」
『っ……』
「憲吾を悲しめたら餓鬼でも容赦しねぇぜって言われながらデコピンされたし笑」
『っ!?
っ……あの野郎、何して……』
電話越しからは憲吾のやれやれ感が伝わってきた。
「笑笑
私には、そんなふうに言い合える兄弟がいないからちょっと羨ましいよ。」
『……お前、前は藤ヶ谷が兄貴ならって言ってなかったか?』
「えぇ……確かに前はそうだったけど、
今はただの鬱陶しい人だし……」←『っ!?( ;∀;)』by.タイスケ
『……。』
(返す言葉がねぇ……)←『この野郎っ!!!怒』by.タイスケ
こうして2人はしばらく会話を楽しんだのだった。
その間ユウはすっかりお土産を全部食べてしまっていたので……
「じゃあまたね憲吾、」
『あぁ。今日の中継も見てたけど、頑張れよ。
俺も、世界一になるつもりだから……』
「っ憲吾……うん!
一緒に世界一になろう!」
『あぁ……(微笑)
お休み、ゆり。』
「お休み憲吾!_ピッ
……ふふ、憲吾といっぱいお話しちゃったよ……ユウ、
今日はすっかり存在忘れててごめっ!?」
『あ、ゆりちゃんお電話タイム終わり?
僕ぜーんぶ食べちゃったよ!』
「っ確かにアンタのお土産メインで買ってきたけど……私の分まで食べてるじゃない!!」←
『僕をほったらかしたゆりちゃんが悪い!』←
「っ……ふざけんな!!」←
ゆりの雷が落ちたのだった。