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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟


『っお前のせいじゃない……!』

「っでも……」

『班田の性格上、こうなるのは……っ避けられなかった……
それが早いか遅いかの違いだ……』

「っそれでも……正直悔しいよ……あんな一方的に傷つけられて……」

『怖い思いをさせて、悪かった……でも、お前がそこまで追い詰めるな。
事件は、解決したんだ……班田がこれからどうするのか、俺にはわからないけど……』

「うん……仮面ティーチャーっも、班田さんを説得してくれてたから……」

『仮面ティーチャーって、あの銀の仮面を被った奴が……?』

「憲吾が意識を無くした後ね?
仮面ティーチャーは班田さんに一切危害を加えないで説得したの。
なぜその力を暴力だけに使うのか、憲吾が変われたんだから、班田さんも変われるはずだって……」

『っ……』

「正直、私には班田さんのことはわからないし怖い人だって、思ってる……
でももし……班田さんにも、仮面ティーチャーの言葉が届いていたらいいなって、思ってる……」

『っそうか……そんなことが、あったのか……』

「うん……」

『アイツは、仮面ティーチャーは本当に強いんだな……
俺は少ししか覚えていないが、心も強いと思った。
あんな奴が、この世にいるんだって俺も思ったよ……』

「ふふ……」

『……?
急に笑ってどうした?』

「っううん……実は、その仮面ティーチャーって、私の学校にいる人みたいなんだよね……」

『っ!?
そんな、身近にいる人物なのか……?』


流石の憲吾も少し驚いた様子でゆりの話を聞いた。


「みたい。でも誰かっていうのは、教えてくれなかったんだけどね……
誰かわかれば、ちゃんとお礼言えるのに……」

『俺たちは確かに仮面ティーチャーに救われた。
この事実は変わらない……俺も正直、話せる状態ならちゃんと礼を言いたかった……』

「ホント、そうだよね……」
(あの人は、本当に誰なんだろう……力だけじゃなく、心も強くて……
でも、初めて会ったとは思えないんだよなぁ……)

『お前の身近にいる人物ってらしいけど、心当たりは特にないんだろ?』

「うん……ただね?
初めて、会った人とは思えないの……どこかで、会ってるような気がして……」


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