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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟


『っはい……ありがとうございます。
それじゃ、僕も向かいますね。』

「わかりました。
ではまた後で。」


こうして2人は電話を切りそれぞれ第一パーキングに向かうことにした。


「さあ、これでもう安心だよゆりちゃん。
今すぐマネージャーさんのところに返してあげるね。」

「はいっ
ありがとうございます圭吾さん(微笑)」

「っ……刑事なんだから、これくらい当たり前だよ。
本当に俺の兄がごめんね(苦笑)」

「まあ……最初は怖かったですけど……憲吾のこと、大切にしてるんだなぁって……」

「ふふ……それは俺も同じだよ。
正直、憲吾に家族になってもらいたいって……思ってるんだ。
昔からね(苦笑)」

「……。」


「っ……」
(憲吾……なんで2人とも、こんなに憲吾のこと思ってるのに……っもしかして、
迷惑をかけたくないからなのかな?
憲吾だったら、そう思っちゃうよね……でも、




















本当の憲吾の気持ちがわからないよ……)











ゆりと憲吾、


ゆりは両親に愛され憲吾は両親の愛を知らず、


それぞれ正反対の環境で生まれ育った2人、


家族に愛されて育ったゆりには憲吾の家族に対する思いが全くわからなかった……。




「っゆりちゃん……急に顔色変えてどうしたの?
どこか具合でも悪い?」

「っいえ……私は、憲吾と違って両親や祖父母、伯父たちに大事にされてきました……でも憲吾は、
そんな家族がいなくて……っ私、憲吾のこと何も知らないんだなって……」

「っゆりちゃん……」

「……んなの、過去のことなんだから知らなくて当然だろ。
逆に今の憲吾を、お前は知ってんじゃねぇの。」

「ぇ……」


ゆりは勇吾を見上げた。


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