第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟
ゆりは渋々防犯ブザーを止めた。
「ったく……マジでうるさかったわ……」
勇吾もゆりから手を離した。
「……あの、憲吾の兄ってどういうことですか……?
憲吾は、っ……憲吾は、家族がいないって……」
「……あぁ、俺らは全く血の繋がりはない。
事実上赤の他人だ……けど、アイツのことは本当の弟みたいに思ってる。」
「っ……」
(この人……本当に憲吾を大事に思ってるんだ……ちょっと怖い雰囲気あるけど、
そんな風に感じる……)
「だから正直知った時は驚いたよ。
憲吾がまさかお前みたいな芸能人と付き合ってるだなんてな……」
「っそう、ですよね……」
顔を俯かせるゆり。
「……おい、」_クイッ
「っ!」
勇吾はゆりの顎をクイっと上げた。
「……お前、トップアイドルとかって言われてる割には隙だらけだな。」
「っ!?」
(っそれじゃママと同じじゃん!?)←「っ(;ω;)!?」by.百合&「今気づくか……」by.太輔
「そりゃあいろんな事件に巻き込まれるわな笑」
「っ……余計なお世話です!」
キッと睨むゆり。
「事実だろ。」
「っ!?」
だがバッサリと切られるゆり。
その時……
「っここら辺から防犯ブザーの音が……っそこの男!
一体何をしてるんだ!!……って……」
「よぉ圭吾……よくここがわかったな。」
「っ……勇吾!?」
「よ「っ何未成年に手をあげてるんだよ!」←…だからちげぇわ!!」
勇吾の双子の弟、圭吾が来たわけだがゆりはなんのことかさっぱりだった。
そんなゆりをよそに圭吾が駆け足で2人の元にやってくる。
「っ勇吾……お前何犯罪を‥「冗談は顔だけにしやがれ怒」←
「っあ、あの……汗」
「っ君だよね……防犯ブザー鳴らしたの……」
「っはい、まぁ……」
「勇吾に何か乱暴なこt…っえ!?」
圭吾はゆりの顔を見るなりびっくりした様子でゆりを見た。
「ふんっ……憲吾の彼女、」
「っ!?///」
「っ……まさか、本当にゆりちゃんが……って!
お前本当に何してるんだよ!!「だから何もしてねぇって言ってんだろうが!!」
「……汗」