第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟
圭吾side
結局この日は犯人の手掛かりはなかった……
黒木さん達も、これという手掛かりは見つからなかったらしい……
「はぁ……」
「おい、まだ初日だろ。
んなため息つくんじゃねぇよ。」
「こうしている間に、犯人はまたどこかに行方を晦ますかもしれないだ……そんな、
落ち着いてられないよ……」
2人は屋台街の小さな居酒屋で早めの夕食を食べていた。
そんな時、隣のお店から何やら騒がしい音が聞こえてきた。
『食い逃げだ!!食い逃げ!!
その男誰か捕まえてくれ!!』
「っ!」
「ッチ……騒がしいな……」
どうやら隣のお店で食い逃げがあったようで圭吾が思わず店の外に出た。
ちなみに言葉を翻訳するイヤモニをつけているのですぐ状況がわかった。
勇吾も圭吾から貰ったが、邪魔らしく付けていない。
「っ……悪い勇吾!
俺、あの犯人捕まえてくる!」
「捕まえるって……お前ここの警察でもなんでもねぇ「っとにかく捕まえなきゃ!
勇吾はそこに居ろよ!?捕まえて現地の警察に引き渡したら戻ってくるから!」っおい圭吾……!」
圭吾はそう言うと、食い逃げ犯を逃さないよう走り出した。
「ったく……犯人捕まらないからってムキになりやがって……」
勇吾は軽くお酒を飲み……
「つーか、戻ってくるまで待つとかだりぃよ……
すぐ戻るって言うなら近場散策してても問題ねぇだろ。
連絡手段だってあるわけだしな……」
そう言うと勇吾は会計を済ませ店の外に出た。
ちなみに店の外は特に騒ぎ等はなかった。
勇吾は適当に辺りを見渡し適当に歩き出した。←「なんでお前は勝手な行動するんだよ!?」by.圭吾
適当に屋台街を回る勇吾、一方で食い逃げ犯を追う圭吾はなんとか犯人を捕まえたようで
現地の警察に引き渡す手続きをしている。
そしてその頃のゆりたちは……
「……あ!
あのお菓子美味しそう!」_タッタタ♪
ゆりは気になるお店が目に入るたび駆け足でお店に向かう。
「っだからゆりちゃん!!(苦笑)」
(なんで急にママっぽくなるかな〜!涙)←
涼介は少し苦労しながらゆりの付き添いをしていた。
涼介がゆりのところに向かおうとした時、地響きと騒がしい音が屋台街を襲った。
「「っ!?」」