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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟


「っ……」

『長く滞在するにあたって、街に出かけることになるだろう……
その際は、いつもに増して注意を払ってくれ。
もし誘拐事件なんて起きたら騒ぎになるだけじゃない……
これまで進めてきたものが全て無駄になってしまう……』

「っ……はい、それはもちろん僕たちマネージャー一同心掛けていることです。
現に、ゆりちゃんについては数日前に事件に巻き込まれています。
もうそんなこと、させません。」

『頼んだぞ、涼介……他のマネージャーやSPにも伝達してくれ。』

「わかりました。では、失礼します。」

『あぁ、よろしく頼むよ。』




こうして涼介はスマホを切り各マネージャーと全SPを緊急招集した。


「さっき美澤社長から連絡がありました。
今ソウル内に凶悪犯が日本から逃走中だそうです。
それに伴い注意をいつもに増して万全にしてほしいとのことです。」

「山田さん、その凶悪犯というのはどう言った人物なんですか?」

「未成年相手に性的暴行と殺害を加えた凶悪犯です。
現地の警察からも日本警察からの緊急要請があったようで資料が先ほど送られてきました。
犯人は出雲暁彦33歳、身長はおよそ185cmで体型は細身らしいです。」


涼介は資料を見せながら犯人の説明をした。


「ドルチェのみんなは、初めての海外ツアーでストレスも出てくると思います。
それに伴って観光も楽しみたいと思うでしょう……」

「外出を禁止、するんですか?」

「いや……犯人が直接接触することはないに等しいです……それにすでに追われている身、
あちらが手を下す確率は非常に低い。
けど、万が一のこともあります。
外出する際は必ずマネージャーを含み5人以上での行動を厳守してください。」

「「はいっ」」


涼介の言葉に一斉に返事をするマネージャーとSP達、


「では、このことは各マネージャーがメンバーに伝えてください。
ですが今はまだみんなコンサートのことで頭がいっぱいです。
下見が終わってホテルに着いた後に伝えてください。」
(ゆりちゃん、また不安にさせちゃうかもしれないけどこればっかりは仕方ないか……)


こうしてそれぞれ解散し、職務に戻った。
涼介は一生懸命スタジアムをチェックするゆりを見るのだった。

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