第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟
ゆりside
色んな人に見守られている中、打ち合わせはお昼頃まで伸びた。
「以上で打ち合わせを終わります。皆さんお疲れ様でした。
スタジアムへは14時に出発します。それまでは自由時間になります。」
「っはぁぁ終わった〜!!
めちゃ長く感じたわ〜……」
終わるなり大きく背伸びをする来海、来夢は机にうつ伏せになった。
さすがに小学生には長すぎたようだ。
「疲れたぁ〜!!」
「お疲れらいちゃん(苦笑)
ご飯食べに行こうよ。ここのホテルの韓国料理、凄く美味しいし。」
「ごは〜んっ!!!」
「っ来夢!もう少し大人しくしなさい!」
「打ち合わせ中ずっと大人しくしてたじゃん!!
お姉ちゃんは過保護なんだからぁ……ムスッ!」
ほっぺを大きく膨らます来夢。
ちなみにご飯などは基本的にホテルで済ますことになっているが
マネージャーの付き添いと公認店舗であることを条件とすれば外で外食することは可能。
観光も同様である。
ゆりたちのお腹はすっかり空腹、みんなお腹を満たすためホテル内にあるレストランに向かいお昼を済ませるのだった。
そしてその頃、
韓国ソウルの空港にはあの双子が到着していた……。
「まさか、本当についてくるとは思わなかったよ……(苦笑)
一緒に来る同僚説得するのも苦労したんだからな!?」
「ふんっ……お前は危なっかしいんだよ。
ここは日本じゃなく韓国、海外と日本じゃ違うだからな……」
「だから……勇吾といる方が危険な気がすんだよね……」←
憲吾の兄?同然でもある葛城兄弟は圭吾の同僚数人とソウルへ指名手配中の犯人を逮捕すべく上陸していた。
「葛城、今回は特別だからな。
葛城勇吾は葛城圭吾の兄ではあるが偶然観光に行く日にちが重なったからという名目なんだからな。
足を引っ張る真似をしたら、即お前の兄貴には出国してもらうからな!」
「っわかってますってば黒木さん……
同じ部屋なこと、上に黙ってもらってすいません(苦笑)」
「ったく……まあ俺は犯人を捕まえる為なら手段は選ばない。
兄貴がそれに見合う活躍をしてくれるなら俺は大歓迎だけどな。」