第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟
タイスケside
今日はキスブサの撮影だけど、今はみんな休憩中!
ゆりちゃんには1ヶ月も会えないのは寂しいけど公式チャンネルでなんと
現場の様子を生配信してくれるんだって!
しかもほぼ1日カメラは回しっぱなしだとか……
そして今は打ち合わせらしくゆりちゃんたち以外のスタッフとかもみんな
切迫詰まってる感じだったけど……
来海ちゃんがその空気ぶち壊しちゃった笑
「来海ちゃんって、ここまで熱い子だったんだな……正直、彼女を少し舐めていた自分がすげぇ恥ずかしいわ……」
他のメンバーも生配信見てんだけど、北山は反省し出す始末……
つーか舐めてたんかいっ!(苦笑)
てか……ゆりちゃん喋らねぇ‥「っな!?」
立ち上がるゆりを見て思わず声を出すタイスケ。
「うるせぇよ藤ヶ谷……お前ゆりちゃんがちょっと立ったくr【私も、来海と同じ考えです。】っ……?」
【たとえ定員割れであっても、私たちのやることに変わりはありません。
ただ全力で成し遂げる。
私たちは、世界で輝きたいと夢を見てここまで来ました。
私たちのライブを楽しみにしてくれている人が沢山いるのも事実です。
だから私たちは、
応援してくれている人たちを全力で笑顔に、感動させてみせます。
それが、
私たちDólceの役目だから……。】
「「っ……」」
同じアイドルという職業を持つKis-My-Ft2、楽屋はゆりの言葉で一気に静間に返った……。
「っゆりちゃん……スゲェや……(微笑)」
ゆりちゃんの気持ち、すげぇ伝わってくる……それにあの瞳……
今まで見た中で一番輝いてる気がする……。
他のドルチェのみんなも、その決意は同じみたいだ……
みんな、俺たちと比べ物にならないくらいの夢を持ってる……しかも、
それを現実にするつもりで……
【私たちは、
世界で通用するアイドルになります。
世界一のグループになるつもりです。】
「「っ!?」」
「っ世界一……か(微笑)」
(なれる……ゆりちゃんたちなら、ゆりちゃんなら絶対に!!」
他のメンバーがすっかり固まる中、
タイスケだけは微笑みながらゆりを見守るのだった。