第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟
『っ来海ちゃん……』
「っ凄い、気迫だな……北山先生からも、こんなの想像できなかった【_ガタッ…『……。』】っゆり……?」
(今度はゆりまで立ち上がって……何を……)
来海に続いて立ち上がる娘を不思議そうに眺める2人、
そしてゆりは……
【私も、来海と同じ考えです。
たとえ定員割れであっても、私たちのやることに変わりはありません。
ただ全力で成し遂げる。
私たちは、世界で輝きたいと夢を見てここまで来ました。
私たちのライブを楽しみにしてくれている人が沢山いるのも事実です。
だから私たちは、
応援してくれている人たちを全力で笑顔に、感動させてみせます。
それが、
私たちDólceの役目だから……。】
「っ……」
『ゆりの目、本気だね……』
「っあぁ……」
(昨日の電話でも話したが、ここまで……)
その後ゆりに続くように他のメンバーも宣誓するように決意ある瞳で語った。
そして最後にゆりはこう宣誓した……。
【私たちは、
世界で通用するアイドルになります。
世界一のグループになるつもりです。】
「っアイツ……本気で……」
(本気で世界一になるつもりなのか……)
『ふふっ……ゆり、前に増して凄く成長してるね(微笑)
本当に、この子達の将来が楽しみだよ……』
「っ……」
『太輔、すっかり固まってる笑
ゆりを何が何でも応援するんでしょ?
だったら、私たちは見守ろうよ。』
「っ……あぁ、わかってる……ただ、
成長が早すぎて、怖いって思う時があるんだ……昔の俺やお前では想像できなかったことだから……」
『そうだね……さすがの私も、世界に進出するって時はびっくりしたよ笑
でも……ゆりは本気で私達どころか世界を越えようとしている……日本に帰ってくる時は、
もっと成長してるよ(微笑)』
「……そうだな(微笑)」
(ゆり……頑張れよ……本気で世界を目指せ……)
その後太輔とゆりは用事や家事を済ませながら
合間を見計らってはゆりたちを見守るのだった。