第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟
「世界一のグループになるつもりです。」
「「「っ!?」」」
ゆりの言葉に息を呑むスタッフ、それはメンバーも同じだった。
「世界、一のグループ……またゆり、大きく出たね〜笑」
来海はビックリしつつも嬉しそうな表情を見せた。
「でも目標は高く、世界一になるつもりで取り組みましょ。」
「っ……うん!そうだよね!
世界一の、グループか……いつか……なれるのかな……」
「“なれるのかな”じゃなくて、“なる”だよ愛美ちゃん!!」
「来夢も言うじゃない(微笑)
そう……私たちで成し遂げましょう。世界へ!」
他のメンバーもゆりの言葉に納得しているようだ。
そんな中涼介をはじめとするマネージャーたちもそんなゆりたちの気迫に圧巻されていた。
ちなみに韓国・中国のツアー中はほぼカメラが回っておりリアルタイムで世界各国に配信されている。
その為今のことも世界中に配信されていた……。
太輔side
『今の時代ホントすごいね〜
生配信で現場の様子入ってくるなんて!
しかも高画質でフリーズも全くしないし……』
「そうだな(苦笑)
それにしても、結構厳しそうだな……俺たち親族や関係者含んでも、
客数集めるのが大変そうだな……」
『涼介さんもそう感じてるみたいだね……やっぱり、いきなり満席にするのは難しいみたいだね。
当日券なんて、日本の大人気グループじゃありえないじゃん?』
「まずは隣国だから余裕だろうって思ってたが……
山田くんとかの話聞いてるとそうでもなさそうだな……」
太輔と百合の2人はタブレットで生配信映像を見ていた。
緊迫した様子は画面越しからも感じてきた。
『ゆりたちも、みんな固まってr【……はいはい!】来海ちゃん?』
「何だろな……来海ちゃん、
ホント性格が北山先生そっくりだからこのくらい空気を何とかするかもな……」
【別に空席がいくつあってもいいじゃないですか!
見にきてくれる人は全員、アタシたちを見にきてくれてるわけでしょ?_バンッ!】
「『っ!?』」
(めっちゃ机叩いた!?)←
【アタシたちの役目は、見にきてくれた全員を笑顔にすること!
たとえお客さんが数人とか、数十人でもそれは変わらないっ!!!!】
「っ……!」
『っ来海ちゃん……』