第9章 ☆Story27☆ ミラーツインズ、双子の兄弟
「「……うん、」」_ガタッ…
「「っ……!?」」
ゆりに続くように、他のメンバーも立ち上がった。
その子供たちの様子に、周りの大人たちは全員驚いた。
涼介も、もちろんその一人だった……
「っみんな……」
(コンサートに込める思いが、俺たちと比べ物にならない……
それくらい、みんなの熱い思いが伝わってくる……)
鋭くも熱い視線を持つ千鶴_
「ゆりや来海の言うとおりです。
動員数なんて、私たちには関係のないことです。
ただ全力でやるのみ……。」
優しくも熱い思いを抱く愛美_
「私たちは、見に来てくれたお客さんに……
全身全霊で応える義務があります!ガッカリさせたくないんです!!」
冷静かつ熱い思考を持つ凪咲_
「そのとおり……私たちはただ、
見にきてくれたお客さんに全力のパフォーマンスをぶつける……
中途半端に終わらせません。」
小さくても熱い気持ちは変わらない来夢_
「お客さんを楽しませることが、来夢たちの役目!!
みんなでお客さんを楽しませることが来夢たちの仕事でしょ!!!」
「「っ……」」
周りの大人たちはすっかり子供達の気迫に飲まれていた。
「……みんな、思いは同じです。
……宣誓します。」
「おっゆり……今度は何言うんだい?☆」
再び言葉を発するゆりをニヤニヤと見る来海。
「……私たちは、
世界で通用するアイドルになります。
世界一のグループになるつもりです。」