第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「三船ーーーー!!!怒」
「「っ!?」」
だが再びタイスケによる怒号が3人の耳元に入ってきた。
ビックリするゆりと憲吾、そして吾郎は「空気読めねー奴」と
思いながらタイスケを見た。
そんなタイスケはまたズンズンとこちらにやって来た。
「っ何なんですかあなたは……汗
さっきまで来なくていいなって思ってたのに急に……」←
「……俺認めねーぞ!お前のこと!!」
「……汗」
(コイツはそれしか言うことねぇのかよ……)
「っちょっと藤ヶ谷くん!何いい雰囲気邪魔しちゃうの!
今日久しぶりに2人が会えたんだから邪魔しないで!」
ゆりと憲吾が苦笑いを浮かべてる中涼介はキッパリと言った。
「ムスッ……だって見てるとすげぇ邪魔したくなるんだもん……」
子供のようにほっぺを膨らませるタイスケ、涼介は「はぁ」と大きくため息をついた。
「あのね……今三船くんがここにいるのは今日のお礼を言う為!
……あの騒ぎは俺らスタッフで止められたと思う。警察もいるしね。
けど、ゆりちゃんやファンの心までは救えなかった……
彼がいなければね……」
「っそれは、そうっすけど……」
「まぁ俺も、君がステージであんな堂々と言っちゃった以上
本人たちに迷惑かけなければいいなんて思ったりもしたけど、
今日ばかりは三船くんや内山くんに譲ってくれない?
2人は君と違って頻繁に会えるってわけじゃないんだから!」
「っ……」
タイスケは渋々そうにしていたが
今日はこれ以上とやかく言ってくる様子はなさそうだ。
そんなタイスケの元には保護者のごとくヒロミツがやってきた。
「山田さん、すみません。毎度毎度コイツがご迷惑を……」
「悪いんだけど、また連行してくれる?(苦笑)」←
「はい。」←
「だから俺の扱い!!……っだあもう!
三船!!今日だけは、お前に譲ってやるよ……」
「ほらさっさと離れるぞ。」_グイッ!
「お前に連行されなくても行くわっ!この野郎!怒」
タイスケはヒロミツによりあっさりと退場、だがタイスケによって
ぶち壊されたせっかくの再会はなんとも微妙なものになった。
「な、なんか変な空気になっちまったな……汗
俺らがギクシャクする必要ねぇのによ……」
「ですね……(苦笑)」