第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
そしてゆりたちは最後に大きくお辞儀をし頭をあげると
手を振りながら後ろのほうへ消えていった。
メンバーがいなくなるまで拍手喝采は続きこうして無事ツアー初日、
国立公演1日目を終えることができた。
『これにて終了となります。
退場は規制退場となりますので案内があるまで座ったままお待ちください。』
「ふう……マジ最高の1日だったな!
途中どうなるかと思ったけどよ(苦笑)」
「だな……」
「銀テも無事ゲット出来たしお前もようやく公に出られるってもんだな笑」
「っ俺はそんなつもり……けど、正直アイツらみたいなのが
また学校とかに来るってなったら勘弁してほしいけどな……」
「そりゃあなー……けど、これでお前がゆりちゃんの本命彼氏って
証明されたんだからドーンっと構えてろよ!」
「……あぁ、」
ちなみに憲吾たちがいるアリーナ席は最後のほうと思われ
スタンド席からの退場が始まった。
2人は荷物を整理しながらアナウンスが入るのを待っていた。
ちなみに2人のところに落ちてきた銀テ、これまた
ゆりの手書きメッセージ入りのものは憲吾のところに落ちてきた。
ちなみにメッセージはシンプルに『大好きだよ! ゆりより』だった。
吾郎も運良くメンバーのメッセージ&サイン入りをゲット、
ちなみに千鶴のものだった。
簡単に荷物の整理をした憲吾は勇吾にLINEを入れるためスマホを取り出した。
「まだ時間掛かりそうだな……アイツ待ってなきゃいいけど……」
「いや、勇吾さんのことだからなんかもうどっかの駐車場停めて
会場の外で待ってんじゃね?笑」←
「……。」
(ありそうで怖いわ……)←
憲吾がメッセージを入れようとした時、憲吾らの元にスタッフが2人やって来た。
「……あ、君が三船くんだよね?」
「ぇ……あ、はい……」
(スタッフか……何だろ急に……もしかして、今日ステージ上がったことか?)
「え、何憲吾……呼び出し?汗」
「隣にいるのはお友達?」
「は、はい……あの……」
「悪いんだけど、僕たちと一緒に来てくれるかな?
もちろんお友達も一緒に。」
「っ俺も!?」
「っ……はい、」
(なんで吾郎まで……)
2人は他の観客の視線を浴びながら
何が何だかわからないままスタッフの後を着いていった。