第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
『みんなーーー!!大好きだーーー!!』
『『いえーーい!!』』
来海の叫びと共に一斉に両手を上げる6人、そして最後の演出として
同時に銀テが噴射された。通常はメンステ側から噴射されることが多いが
今回はメンステだけではなくスタンド席上空からも銀テが落ちてきた。
そしてその瞬間にも大きな花火が次々と上がり
最後まで観客を飽きさせない演出だった。
「「「きゃああああああ!!!!/うおおおおおおお!!!!」」」
後ろの方にいた剛太のところにも1枚の銀テが落知てくる。
そして上空を見上げていた剛太の手に綺麗に落ちてきた。
「おお!花火めっちゃきr…ってこれが銀テってやつか……」
(こういうのもアリーナとかじゃないと取れないってボン言ってたけど、
まさかこんな後ろにまで届くとは……けどそれだけ、ゆりたちが
お客さんを最後まで楽しませようとしているってことだよな……微笑)
剛太はそんなことを思いながら落ちてきた一つの銀テを大切にすることにした。
そしてふと銀テの裏面を見てみると
何やら手書きメッセージのようなものが書かれていた。
「ん……?
なんか裏面に書いて……!」
(これ……ゆりからのメッセージ?
まさか、1枚ずつみんなの……いやいや!こんな書けねぇよな普通……)
剛太はふとあたりを見渡してみると……
「っちょ!これ来海ちゃんからの手書きメッセージじゃん!」
「っマジで!?私のは……って何も書いてないじゃん!
アンタマジ運良過ぎじゃん!」
「ねー!後ろの席でもこんなに楽しめるなんて超サイコーじゃん!
やっぱりFC入ろうかなぁ……」
「入りなって!そしたら今度から連番しよ!」
「……だよな、さすがに全部書くのは無理だよな笑
けど……(微笑)」
ちなみにゆりが剛太の元に届いた銀テにはこう書いてあった。
『あなたからの応援が私を強くさせて輝かせます! ゆりより』
そしてメッセージ脇にはゆりのサインも書いてあった。
「こういうファン想いなところが、ゆりをより一層輝かせて
こんなにも沢山のファンがいるんだろうな……俺も、」
(ゆりのこと、どんな形でも良いから支えてやりたいな……
たとえ、美園鈴に戻れなくても……)