第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
ゆりは少し戸惑いつつも優紀に笑顔を見せた。
「ゆり……」
『ん……?』
「ゆりは本当に誰よりも努力家で、一生懸命で、優しくて……
私はそんなゆりが大好きだった。
ゆりは沢山の人に愛される力があるんだなって、今日のライブ見て
再確認したよ……」
『っ優紀……』
「……私は、正直この土俵には入りたくない。
だってゆりが誰を想ってるかは一目瞭然だから……」
『っ……』
小さく微笑む優紀、ゆりは思わず息を呑んだ。
「……けど!
ゆりを好きな気持ちはドルチェのみんなにも負けないつもり!
私も、ゆりが辛いと思った時は全力で支えたい!
……もし男の子に飽きたら私のところに来ていいよ?」
『っ……ふふ、ありがと優紀(微笑)
そうだね……もし喧嘩しちゃったり不満があったら優紀に言って励ましてもらう笑』
(なんか……宙さんも藤ヶ谷さんも諦める気配ないしこの先も
思いやられそうだしなぁ……)
ゆりは優紀の想いを受け止め再び笑みを見せた。
「……(微笑)
だから!誰だろうとゆりを悲しませたりしたら私が許さないよ!!
それは……他のメンバーだってそうだと思うけど
それは私が一番だって思いたい!そう思われるようになりたい!
その為にも、私は……私たちバタフライももっともっと高みを目指して
今より成長してみる!!グループの名前と同じように……
私も蝶のように大きく羽ばたきたい!!!」
「「「おおおおおおお!!」」」
「私たちは、まだまだ蛹です……
だから本当のButterflyになれるよう精進します!
ぶっちゃけ、今の事務所は今ドルチェ押しに必死だと思うので
事務所の力には頼りません!自分達の力だけでも!
ドルチェと同じステージに立てるよう頑張ります!!」
また優紀も大きく宣言しバタフライのメンバーはそれを微笑みながら見ていた。
「優紀も、また言ってくれたわね……けどその通り。
私たちはまだまだ蛹でドルチェの足元にさえ
及んでいるかどうかさえもわからない……だから、」
「これまで以上の努力をする……当然よ。
来海にだって、これ以上負けるつもりはないわ。」
「ふふ、そうだね。
本当のbutterflyになれるよう頑張ろう(微笑)」