第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
国立制覇を宣言した獅依留は……
「俺からはこれくらいかな……ってことでゆり、
俺も本気で勝負挑むからな!」
ニカっと笑顔をゆりに見せた。
ゆりはそれに返すように笑った。
「いいよ!勝負するからには負けないよ!」
「ああ!
(ゆり、恋のほうは完全に忘れてるじゃん……)←
……えっとじゃあ次は、この流れだと優紀ちゃんのほうがいいね。」
(廉さんは、絶対Miss Youのことだもんなー……汗)
獅依留は持っていたマイクを優紀に渡した。
「ありがとう獅依留、なんか……あんな大々的に宣言されちゃうと
私の言いたいこと掠れちゃいそうじゃん。」
「ごめんごめん(苦笑)
……優紀ちゃんは何言うの?」
「私は……スゥ……皆さんこんばんは!Butterflyの夢野優紀です!」
「「「きゃああああ!!/うおおおおおお!!」」」
優紀は深呼吸をすると会場に向かって大きな声で挨拶。
一体優紀が言いたいことは何なのだろうか。
関係者席にいる一同はそう思っていたがバタフライのメンバーは
何となく察していた。
「……優紀、いよいよ言うのね。
とても勇気のいることだとは思うけど……」
グループの最年長でリーダーである彩華は少し優紀を心配そうに見たが
双子の片割れ・千尋はそれをバッサリと斬った。
「今どきジェンダーレスの時代よ。
そんなこと否定する人いるならとんだ時代遅れ、私たちが許さないわよ。
優紀を悪くいう人は。」
もう1人の片割れ・百華も続くように言葉を発した。
「そう……それに私たちだってDolceのライバルなんだからこんなところで
ずっと立ち止まるわけにはいかないわ!」
「っ……ふふ、そうね。
きっと優紀がみせる勇気が、私たちを導いてくれるわ……(微笑)」
(優紀、貴女も胸の内に潜めていた熱い想いをみんなにぶつけなさい……)
「私もみんなに!告白したいことがありまーす!!
聞いてくださーーい!!!」
「「「なーーにーー?」」」