第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「は!まさか、なに言ってんだよ千賀くん……」
先に口を開いたのはBRUSHでは人気ナンバーワン、事務所の顔であり
トップと立場上はゆりと同じ状態の羽流だった。
羽流はケントらがいるキスマイのほうに体を向け言葉を続けた。
「俺らだってこんな狭い日本にいつまでも止まるつもりないですよ?
獅依留の奴が先走っただけだし俺らももっと事務所に押されて
世界目指したいって思ってたよ。
けど、事務所の力に頼らず俺らももっと努力を積み重ねて
実力で掴み取ってやるつもりだぜ?」
不敵の笑みを見せる羽流、グループのリーダーでもある漓斗も口を開いた。
「だな!ゆりたちは俺らが想像つかないほどの努力してる。
なら俺らはそれを超える努力をするだけだ!
……中学生組も、そう思ってんだろ?」
漓斗は隣にいる詩と魅月に顔を向けた。
2人は大きく頷き……
「もちろん、僕たちもそのつもりですよ。」
「獅依留に宣誓を先越されただけ、の話ですから僕たちも本気です。」
「志たっか!!
……うちのガヤさんもそれくらい宣言しないのかな……」
タカシはタイスケのほうへ顔を向けた。
トシヤはタイスケを呆れつつも志は持っているようだ。
「今のガヤさん、ゆりちゃんで頭いっぱいだから
多分俺らのことそっちのけじゃない?(苦笑)
……でもキタミツは国立目指したいって言ってるしまず俺らはそこ目指そうよ!」
「おう宮田!俺らはまず国立だよな!
……ガヤ、そんなことさえも忘れてんのかな……」
「「だろうな。」」←
タカシの言葉に一斉にツッコむキスマイであった。
だが国立を目指すのはキスマイ一同の今抱える最大の夢だ。
マイクをまだ持った獅依留も……
「俺たちは世界を目指す!その為にはまず国立も制覇!
今度は俺たちBRUSHが日本制覇するからな!!」
「「「きゃあああああ!!/うおおおおお!!」」」
『国立制覇』宣言、湧き上がる会場と
獅依留のやる気に若干押され気味のタイスケは呆然としていた。
「ま、マジか……」
それを見ていたキスマイは……
「「お前も国立制覇宣言しろやっ!!!!!!怒」」
「「……。」」
((そんなだから俺(僕)らにずっと勝てないんじゃ……))←
日本でアイドルによるアイドル戦国時代が幕を開けそうなのだった。