第8章 ☆Story26☆ いざ韓国へ!
「別に……」
「……あ!もしかして嫉妬してるの?
大事な弟を彼女に取られて笑」
「っちげぇし……!」
「まぁ、勇吾のことは気にしないで?
勇吾って、意外と過保護なところがあるから(苦笑)」
「知ってる。
だから圭吾と同じマンションに暮らしてんだろ。
しかも、遠出するってなると必ずついて行くしな……」←
「弟思いのお兄ちゃんってことで、大目にみて?(苦笑)
……あ、そうそうっ」
「「……?」」
「俺、明日には韓国に行かないといけなくなったんだ。」
「は?」
(韓国って、ゆりと同じところか……)
「おい、急すぎねぇか?」
「ごめんね……つい今朝聞いたことなんだ……
今追ってる事件の容疑者が韓国にいるって情報が入ってね……
それで急遽行くことになったんだ。」
「そっ……なら気をつけ「俺も行く。」←……このブラコンが。」←
「韓国や中国は危ないってよく聞くし、
お前だと余計心配でならねぇんだよ。」
「っ俺だって立派な刑事だぞ!?
体術くらい、できるし……」
「お人好しのお前じゃ、関係ねぇ事件に巻き込まれそうだし。」
「っ……逆に勇吾といる方が事件に巻き込まれそうだよ!」←
「はあ?」
「……。」
(確かに、そんな気がする……
ゆりとセットになったら、ぜってぇ何か起きるわ……)←
こうして圭吾は断り切れず勇吾も一緒に韓国に行くことが決まった。
その間憲吾は呆れながら雑誌を見ながら
音楽プレーヤーで音楽を聴いていたのだった
そして憲吾はゆりがまた事件に巻き込まれないことを祈った。
「ゆり……」
(何も、起きなければいいが……)
「「……。」」
((いきなり名前呼んだ……))←
無意識にゆりの名前を呟く憲吾、
双子は少し驚いた様子で憲吾を見るのだった。