第8章 ☆Story26☆ いざ韓国へ!
「……。」
(屋台を色々見た後に花火を見る、か……
もしかして、あの日のことか……?金魚すくいとかも同じだし……)
「……憲吾!何見てんの?」
圭吾は憲吾が見ている雑誌を覗き込んだ。
「……水着と浴衣……」
圭吾は目をパチクリとさせ『意外だ。』と言わんばかりの表情をした。
「ふっ……こいつもしっかり年頃だろw」
「……っ!
っ何見てんだよおめぇら……」
2人の視線に気づいた憲吾はイヤホンを外し双子を見た。
「女の子に興味ない憲吾でも、
やっぱり好きな女の子のこういう姿には興味あるんだね笑」
「っるっせぇな……別にそんなつもり……」
思わず頬を染める憲吾。
「……ねぇねぇ!2人ってデートってしたの?」
「……一応、海水浴と花火大会……
海水浴はゆりの知り合いが結構いたけど……」
「花火大会は2人だけなんだ?笑」
「……。」
(実際は吾郎もいたけどな……)
「ふーん……んじゃ、
お前はもう水着と浴衣姿は拝んでるってことか。」
「あーそうなるね!
実際の水着と浴衣、どうだった?笑」
「っ圭吾まで、からかうな……別に、なんとも……」
「「どうだか。」」←
「っいい加減帰れよお前ら……!」
ゆりside
時刻は12時を差すところ、飛行機は着陸の態勢に入った。
「いよいよ着くね〜」
「そうですね!」
ゆりは小さい窓から景色を見ていた。
「今日はホテルに着いたら休むって感じかな。
明日は旅番組の撮影兼ねてコンサートのリハもやるからね!」
「はい!
おいしいものとかお土産も買いたいです!」
「……お土産は、買いすぎないでね笑」
(ママの方なんて毎度お土産の数が尋常じゃなかったからな……汗)←
涼介は昔ゆりが買ってきたお土産を
あちこち届け回ったことを思い出した。
そして飛行機を降り搭乗口を出ると既に韓国メディアが集まっていた。
涼介をはじめとするマネージャーやスタッフは翻訳機を装着しているが
ゆりたちはしていないため現地の言葉がわからない。
「「……。」」
((何言ってるのかわからない……汗))←