第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
瑛二が思う通り、太輔や裕太たちはホッとしていた。
これでゆりや憲吾に強く当たる人は
ほとんど居なくなるだろうと思ったからだ。
「っゆり……(微笑)」
(よかった、本当に……あれからどうなるかと思ったけど
こんなにもゆりを応援してくれる人たちがいるなら
ゆりはきっと……)
『……(微笑)』
(ゆり、ゆりは本当に立派だよ。
それにこんな大勢の前で堂々と憲吾くんに気持ちを、
本当の気持ちを打ち明けることができて……私が当時できなかったこと、
ゆりったら難なくこなしちゃってさ……これで、
私は安心して空の街に帰れるよ……。)
百合は太輔の腕の中で本当にホッとしたのと同時に尊敬もした。
百合自身は当時ゆりと同じ芸能人という立場にあり
太輔と付き合っていたが当時の2人はあくまで生徒と教師であり
世間には絶対知られていけない関係だった。
またそれはゆりも同じでまだ10代前半の
現役人気アイドルならば一般人の恋人がいるなど本来であればタブーな事だ。
それでもゆりはそれを隠す事なくこんな大勢の前で堂々と告白した。
そんな娘を百合は誇りに思った。
「ううう……ゆりーー!!
俺もこれから先ずーっと応援するぞー!!涙」
「もう裕太ったら……笑」
「もう泣いているのか笑」
「母さんに父さん!これが泣かないでいられる!?
だってみんながゆりを認めてくれてるんだぞ!?」
「ふふ…そうね(微笑)」
「俺たちも、これから先ずっとゆりちゃんを支えていこう(微笑)」
裕太も涼介同様に泣いており有希子と裕志は笑いながら茶化していたが
少しの涙を浮かべながら可愛い孫娘のゆりに目を向けた。
一方の廉たちA.N.JELLもホッとした様子でゆりを見た。
「廉、これならゆりちゃんから返却されなくて済むね。」
「ふんっ!
俺ははなっから受け取るつもりはねぇ……だが……」
「「……?」」
「あの小娘にはお説教が必要みたいだ怒」←
「小娘って……」
("ガキ"ってすら言った事ないのに……汗)←
「「ああ……」」
((今度はゆりちゃんが若者イビリに……))←