第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
裏方にいた来海たちやキラたちはパソコンのモニターで
一連の騒動の様子を見ていた。
モニター越しからはゆりたちの話し声もちゃんと聞こえている。
「っはぁ……仮面ティーチャーまで現れてどうなるかと思ったけど
とりあえず一安心、かな……
ただまだステージにいる三船くんをどうするべきか……」
涼介は憲吾の扱いをどうするか悩んでいた。
まだ戸惑っているファンは少なからずいると思われ騒ぎが収まった以上
ステージ上から降りさせるべきだとは思っていたが
ゆりや憲吾の心情を考えると二人を引き離すのはまだ早いと思った。
そんな中ノワたちアンドロイドは手際よく
ステージに散らばったCDなどを回収していた。
「ノワたち行動はや……それにしても、ゆりはこの後どうするんだろ。
さすがに始めから再開できないし
ゆりのソロコーナー時間もあと5分しかない……」
来海はゆりがこのあとどうするのか気になっていた。
スタッフもどうすべきが判断に困っていた。
『……。』
一方でキラはユウを抱きながらただゆりと憲吾を見ていた。
そしてゆりが立ち上がったかと思えば憲吾に手を差し伸ばし
憲吾まで立ち上がったではないか。
そして憲吾をセンステへ誘うゆり、ここからでは
何を話しているか聞こえなかったが2人は確かに何かを話していた。
『っゆり……もしかして憲吾のこと告白するんじゃ……』
「っなくもない、と言うか仮面ティーチャーも
そんなような事言ってたからそうかも……」
『涼介さん、どうしますか?』
「っどうするって……俺たちが無理やり止めたら
これまでのことが無駄になりそうな気がする……やっぱり、
ゆりちゃんの判断に任せるしか……それに来海ちゃんの言うように
ゆりちゃんに設けられた本来の時間まで幸いに5分もある。
5分もあれば十分に話せる時間だし……」
涼介はゆりの行動を信じ判断も全て任せることにした。
そしてキラはユウを抱いたままその場から駆け出した。
『っ……』
(もしかしたら憲吾も……)
『っ……?』
(キラちゃん、急にどうしたんだろ……)
「っキラちゃん!?
どこ行くの!?」
キラが走り出した場所、それは……