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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


『っ……』


ゆりは気持ちをグッと堪えて歌い続けた。
そして各ソロコーナーもあとはゆりだけとなった。
ゆりはグループ曲を歌ってる途中でフェードアウトし着替えに戻った。
メンバーの着替えのアシストはキラたちアンドロイドがサポートしており
キラはゆりのソロ衣装をハンガーから外しゆりに渡した。
ちなみにサポート中ユウはゆりが休憩する椅子のところに置いている。


『はいゆり、次の衣装はこれね……』

「うん、ありがとキラちゃんっ」


衣装に着替えるゆり、そしてキラは着替えている間に
ローラースケートも取り出し履かせる準備をしていた。
慣れた手つきで着替えを終えるゆりは用意されたローラースケートを
キラに支えてもらいながら履き紐を結んだ。
ちなみにドルチェが履いているローラースケートは主に
キスマイと同じような通常のものだが衣装に合わせて
ファッションブーツに寄せた特注品も所持している。
今回ゆりはラブストーリーを思わせる演技も加えた
ラブソングメドレーを披露することになっているため
ゆりは衣装に合わせブーツタイプのローラースケートを履いている。
相手役として千鶴のアンドロイド・お鶴が男装で登場し他の子達も登場する。


「よし……」
(あとはみんなが戻ってきたら私の出番だ……)



その一方会場では5人のメンバーによるパフォーマンスが終わり
来海が次はゆりのソロコーナーだということを軽く言い5人は退場。
それを合図にゆりはローラースケートを滑らせ登場する場所にスタンバイし
登場するタイミングを窺う。
一方であれからずっと座っていた憲吾、吾郎は途中でゆりが
フェードアウトしたことで次はゆりのソロコーナーだと察し
憲吾に声をかけた。


「おい憲吾、次多分ゆりちゃんのソロコーナーだ。
……見ないのか?」

「っ……」


俯かせていた顔をあげる憲吾、だがその場から立ち上がる気配はなかった。
吾郎は席に座り再び口を開いた。


「憲吾……もしかしたらゆりちゃんって、
炎上を少しでも早く収めるためにあんなこと言ったんじゃないかって思ってる……
いや、そう思いたいって思ってるのかもしれない……」

「っ……」
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