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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


前半は主にメンステとセンステを中心にパフォーマンスをし
ライブはあっという間に後半パートに入った。
後半は後ろの側の座席の人にも比較的に近くなるよう演出がなされ
ゆりたちはムービングステージでメインステージから
バックステージへ移動しながら歌唱。
バックステージで止まるとステージが上に伸びていき
特に上にいるスタンド席のファンは歓声を上げた。


「「「きゃああああ!!/うぉおおおお!!」」」


ファンサをしながら歌唱するゆりたち、
ゆりは自分のファンとわかる人には積極的にファンサをした。


『いえい!☆』
(憲吾のことは好きだけど、やっぱり憲吾を抱えながら
騒ぎの落とし前をつけるなんて私にはできない……怖いんだ結局、

夢を叶えられなくなってしまうことが……。

前は憲吾と一緒に世界一になるって約束してたけど
今は両方を抱えて夢を叶えるなんて……)


歌っている間にもチラホラとゆりの頭には憲吾の顔が思い浮かんでいた。
だがゆりはただひたすらに目の前にいるファンに応えることだけに集中した。
ステージが一番上まで伸び切ると一番後側の席も見えてきた。
そんな中ゆりの視線の先には響が映った。
そしてよく隣を見てみれば剛太の姿も見えた。


『っ!』
(響さん……それに先生まで……何で2人が一緒に……いや、
ただの偶然かな……)


響はただこちらを見てくるだけだが
剛太はゆりたちに向かって手を振っていた。
千鶴と愛美は眼鏡をかけてた為一瞬気づかなかったが剛太が手を振ってたことで
ゆりから聞かされていたこともあり気づいた。
3人は他のファンに察されない程度に剛太に向けて手を振った。


『……(微笑)』
(先生、本当に見にきてくれた……それに響さんまで何でお客さんとして……)


「……。」


特に何もすることなく自身に視線を向けてくるだけの響、
ゆりはせっかくお客さんと来てくれたわけなので響に向かって
笑顔を見せながらファンサの定番でもある指差しをしてみた。


「……。」


だが響は無反応。


『笑笑』
(あの人、本当に "無" なんだな……)


ゆりが響にファンサをしたことでその隣にいる剛太は
やはり隣にいる男は東郷響なのではないかと確信し始めていた……。
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