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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


「君たち、普通のスタッフでしょ?どこ担当?」


ラウールは2人を見下ろしながら質問、自分より背の高いラウールに
圧倒されてる向井は思わずその場でフリーズしてしまい代わりに目黒が答えた。


「っ……僕たちは大道具係ですけど?」

「大道具?
大道具なら、今頃フロートの用意に行ってるところだろ。
何でこんなステージ近くに居んだよ。」

「っ……今から行くところだ、
おい行くぞ……」

「「……。」」


照の言葉にそそくさに2人のそばから離れる目黒と向井、
まだ固まっていた向井を目黒は腕を掴んで無理やり連れていった。
そしてそんな2人を見ていた照とラウールは……


「……岩本さん、あの2人怪しさムンムンですね。
今大道具スタッフはフロートではなくメンステのセット準備に
取り掛かっててフロートは中盤ですよ?」

「あぁ……髙地とジェシーに監視させよう。
……ツーツー…おい髙地、ジェシー聞こえるか?」


照は専用のイヤモニで優吾とジェシーに連絡を入れた。
ちなみに照とラウールはいつものようにスーツ姿で警備にあたってるが
優吾とジェシーはスタッフに扮しながら警備をしている。
最初に照の要請に反応したのは優吾だった。


『あぁ聞こえてる。どうした?』

「裏方に怪しい男の2人組がいる。
大道具スタッフだと言っていたが明らかに自分らの役割を理解していなかった。
本来であれば今はメンステ側で準備してるはずだが
俺が今はフロートの準備中だと言ったら素直にそっちに行きやがった……」

『照ちゃん、今いるとこってメンステ側?』

「あぁ、ここが一番メンバーの出入りも激しい……俺らもここメイン担当だしな。
普通であれば移動する必要はないにも関わらず移動した。
監視が必要と見て取れる……」

『りょーかい、髙地と今からバクステ側に向かうよ。特徴は?』

「あぁ、どちらも20代の若い男で
一人は180以上ある細身で長身の男で俺とほぼ一緒だ。
髪は黒で前髪はセンター分け。
もう一人は175cm程度で焦茶色の髪でこいつもセンター分け、
Tシャツがオレンジだからすぐわかるはずだ。」

『わかった。ジェシーと向かうけどほんとにソイツらバクステ側行ったの?
把握してないなら間違って違うとこに行くこともありそうだけど、』

「あぁ、間違いない。
進行方向を見てバクステ側へしか行けないからな。」
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