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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


圭吾と大我は再度警戒体制を緩めないようにと指示を煽り開演するのを待った。
ちなみに資料にはライブのセトリ及び演出について
細かく記載されたものも手元にありそれに目を通す圭吾。


「……僕はまだドルチェのライブ見たことないんですけど
いつもこんなに派手なんですか?
演出大分凝ってますね……予算も嵩みそう……」←

「僕も一度北京で拝見していますが、
今回はそれを遥かに上まっていますね……ですが無理もないでしょう。
国立競技場で音楽ライブができること自体希少価値に値しますからね。
それに、世界進出に向けてという強い意志も感じられます。」

「なるほど……」
(それにしても、登場から早々に凄そうだな……)


資料を見ながら目をパチクリさせる圭吾、
大我はカメラの映像を気にしつつ2人の会話を聞いていた。


「……本の事がなければ、無事大成功に収められたと思いますけど
今回はそう簡単に上手くはいかないかもしれないですよね……
会場外の様子も見てましたがゆりちゃんのファンと思われる人が
少ないように感じました。一番人気のあるゆりちゃんで
これほどの影響が出ているのであれば
公演中も何かしらの影響が出そうで怖いですね……」


開演するにあたっての不安を口にする大我、
それは翔も圭吾も懸念していたことだ。


「っですね……憲吾、」
(もしそんな事があったら、憲吾はきっと傷つくよな……
ゆりちゃんが目の前で辛い目に遭ったら……)


憲吾たちがいるであろうところに視線を向ける圭吾、
心の底から今日は何事もなく無事に終わってほしいと願った。
そして間もなくして公演が開始するというアナウンスが流れ
モニターにはミニキャラにデフォルメされたDolceのアバターが登場し
公演にあたっての注意事項の説明を始めた。
そして最後に『今日は最後まで楽しんでいってねー』と喋り終わると
会場は一気に暗くなりアップテンポな音と共に
正面モニターとサイドモニターにメンバー紹介の映像が流れた。
メンバー紹介ごとにこれまでのライブの様子やリハの様子、
そして今までの活躍をまとめたものが流れ会場は一気に高揚感に包まれた。


「っいよいよか……」

「……。」
(今のとこ、先生たちに変化はなしか……何も起こらなければいいけど……)

「……始まりますね。」
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