第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
紹介映像が終わりしばらく『Everybody…Everybody…』と音楽が流れ
最後にメンバー全員による『Everybody Show Time!』と流れると再び
静かになりセンターステージに設置されているセットが上に向かって伸び始め
同時にメンバーカラーの炎色炎が飛び上がりそれと同時にメンバーが
センステ下からジャンプと共に登場した。
_バァンッ!!
「「「きゃああああああ!!!/うぉおおおおおお!!!」」」
一気に歓声が上がる会場、会場も明るくなり早速始まりのご挨拶代わりの
曲を披露し会場全体を盛り立てた。
シンプルかつド派手な演出は吾郎も早速テンションが上がっていた。
「おおお!ゆりちゃんたちどこから登場すr_バァンッ!!‥うおおおお!!センステかよ!!」
「っ……」
(吾郎のテンションやば……けど、今まで見た事ないくらい派手で
感情が高まってる感じがする……)
憲吾は吾郎や周りの雰囲気に圧倒されつつも自身も身体の内側から
高揚感で高まっているのが何となく感じられた。
そして登場早々激しいダンスと共に歌を披露するDolce、
憲吾は少し遠いところで踊っているゆりに視線を向けた。
元々この曲はダンスナンバーなのかアクロバティックな振り付けが印象的で
ゆりも持ち前の器用さから華麗なバク宙なども決め
これまで絶対的エースでセンターを務めてきたゆりを表すものにも思えた。
それほどゆりからは熱い想いが出ているように感じた。
「ゆりちゃんカッケェ……」
「……。」
そんなゆりに思わず見惚れてる吾郎、
最初からDolceのライブを見たのは夏の時以来だが
その時以上の気迫がゆりたちからは感じられた。
それは今置かれている状況の逆境に負けないという印象もあった。
ファンたちも特に何事もなく盛り上がっており憲吾は
この様子だと何も起こらないだろうとすら思えるものだった。
1曲歌い終わると次はメンバーの自己紹介ソングに入ったが
現実はそう生優しいものではなかったらしくそれは、
ラストゆりのパートで証明されてしまうのだ……。