第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
響が会場に既にいることにはまだ気づいていない翔たち、
会場外の様子は圭吾に、会場内の様子は大我が報告を受けることになっており
警察等が介入するトラブル等が起きた場合は翔の指示のもと
対応することになっている。
「京本さん、今日のライブ何事もなければいいですね……」
「ですね……三船くんも今ここに来てるんですもんね。」
「えぇ、友達と一緒に来てて兄が2人を送ってくれました。
特に兄から問題があった報告はないですし……」
「三船くんたちのことは、会場スタッフに扮してる公安が
見てるので安心してください。何かあれば僕のところに報告がきます。
ちなみに席は、センターステージ側のアリーナですよ。」
「へぇ……憲吾、随分いい席当てたんだな笑」
「ですね笑
他のご家族も特に問題はなさそうですし……
あとはゆりちゃんと組織のことですね……櫻井さん、
報告があったように東郷響は会場に姿を現しているのでしょうか……」
「まだ確認はできていません。ですが、十分にありえる話ではあるでしょう。
ゆりちゃんの話によれば、彼はスタッフにも
器用に化けられることができるようですからね……
既にスタッフとして紛れてる可能性が高い……」
翔は顎に手を置いて考える動作をしていた。
「東郷響の特徴のもと警戒させますか?
彼はかなりの長身のようですし目立つと思います。」
「そうですね……警戒に越したことはありません。
2人とも、各潜入陣営に指示して下さい。」
「「はいっ」」
2人は翔の指示のもと、各位置に配置されている人物たちに指示を送った。
東郷響と思われる人物がいたらすぐ報告するようにと……
そして一人の翔の部下は剛太も会場にいると言うことを
事前に聞かされていたため密かに剛太の監視もしていた。
その部下にも大我からの指示が入り響の特徴も伝えられたが
髪色等は違えど身長や体格、サングラスをかけていることから
念のため報告が必要だと判断し早速大我へ報告を入れた。
_ツーツー「はい、どうしました?」
『京本さん、荒木剛太さんを見ていた際に東郷響の特徴に一致する人物が
隣にいるため念の為報告させていただきました。』
「っ何ですって!?
先生と東郷が一緒にいる可能性が高いってことですか!?」
「「っ!」」