第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「廉、あまりからかうな……」
「別にいいじゃねぇか、事実言ったまでだし。」
「廉さん……相変わらず若者イビリ好きっすね笑」←
「っんだと勇気!?」
「こら勇気も、あまり廉をいじるな。」
「「……汗」」
柊は廉と勇気の間に入り喧嘩しないよう宥めた。
タイスケらキスマイはそんなやり取りを冷や汗かきながら見ていた。
そして一般席のほうにも続々と入場してきた。
「九条の運、それなりに良いな。
スタンド席だけど一番前だし!」
「あぁ……んで先生は案の定関係者席ね……」
「獅依留もあそこいるんだよなー……ほんと羨ましいポジだよね笑」
ジト目で太輔たちがいる方を見るのは陸と和真の2人であった。
少し高い位置のスタンド席からは関係者席がよく見える。
「……あ、亮介らも無事席着いたみたいだな。」
「へぇ、どこどこ?」
「アイツらもスタンドっぽいな……多分、俺らと対称のほうだ。」
和真は正面を指差した。
「FCでもアリーナってなかなか取れないもんなぁ……
徹平さんたちはどうなんだろ!」
「さぁな……それにしても、アイツらよく2人揃って休み取れたもんだよな。
……警察側は警備ガチガチみてぇなのに……」
「管轄が違うんだろ?
あくまであの2人は地域社会って感じで
ゆりたちの護衛はやっぱ警視庁とかじゃない?」
「ふーん……ま、いいけd_ピコーン…あ?誰だ……」
話していると和真の元に一件のLINE通知が来た。
それは……
「……んげ!
アイツらマジかよ……」
「どした九条、そんな顔引き攣らせて。」
「アリーナ……」
「え?」
「志村と立花、アリーナだってよ……」
「マジで!?」
陸は思わず和真のスマホ画面を覗き込んだ。
そこには徹平のトーク画面があり来ていた文章は……
『よー前髪!
俺らアリーナ取っちゃった☆』
※チケットの写真付き。
「徹平さん、俺じゃなくわざわざ九条に送ってくるって完全にドヤってるね笑」←
「ッチ!
マジムカつくあの野郎……つーか俺もう前髪じゃねぇし
髪大学行く前に切ってるわ!怒」←
「相変わらずだなー笑
……あ、今怜からもLINE入った。
えっとアイツらは……おい九条、怜と美香もスタンドっぽいぞ。
しかも俺らの同じエリア。」
「マジかよ……」
「笑笑」