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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


腕を組みながら眉間に皺を寄せる廉、あの本が出版されて以来
メディアから『Miss You』に関する問い合わせが多く続いた。その内容は
『なぜゆりに渡したのか』『大事な曲を汚されたのではないか』
また『ゆりの今回の不祥事をどう思ってるか』などと問い出されたが
廉は全ての回答を拒否し自らも追っ払っていた。


「因縁、か……
確かにゆりちゃん以外に家族のことまで書くってなると
そう思うにはいられないよね……けど、
今になって彼女を侮辱するような内容、いくら何でも俺は許せないよ……」


柊も廉同様に苦い表情を浮かべた。
A.N.JELLの話を聞いていたキスマイメンバー(と言うか勝手に入ってくる)は
過去にそんなことがあったのかと思いながら耳を澄ましていた。


「……出版社とゆりちゃんたちって、
そんな繋がりがあったんだ……」
(あの記事を書いてたのが、今回本を出した奴らと同じなんて……)

「けど話聞く限り普通にしてたらあんな本出せないって話だろ?
どこで情報入手なりしたのか、奇妙だな……」

「おい、」

「「っ!?」」


タイスケとヒロミツが話していると突如後ろの席から廉に話しかけられた。
2人は思わず肩をビクつかせ驚きながら後ろを振り返った。


「何コソコソ話してんだよ……」

「っいや、別に俺らは……汗」

「普通に会話が聞こえてきたもので……俺たちもゆりちゃんのこと
気にかけてはいますから……」

「ま、今回の一件でお前らもまあ苦労してるみてぇじゃねぇか。
特にお前、」

「っ俺!?」


廉はタイスケを指差した。


「数週間前、歌番組の生放送あっただろ?
その時の話、普通に俺らのところにも届いてたからよ。」

「っそんなに広がってるんっすか……?汗」

「ネットでも拡散はされてるしな……まさか、あの餓鬼がお前の初恋とはな……」


ちょっとニヤニヤしながらタイスケを見る廉。
どうやらその話までも耳に入ってきているようだ。
思わずタイスケは顔を赤くさせた。


「っい、今その話は関係ないじゃないっすか……!」
(てか餓鬼って何……?苦笑
ゆりちゃんのお母さんのこと言ってんの……?汗)
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