第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「……俺も、ぬいぐるみは少し気になる、かも……」
「おおマジで!?
買ったペンラやうちわと一緒に撮るのも定番だぞ♪
買えたら一緒に撮ろうぜ!
……あ、ちなみに売り切れててもネットでは
販売期間中なら買えるから安心しろ笑
現地で買うもんはそれくらい?俺的にアクスタも買ったほうがおすすめですぜ?
他のグッズより荷物にならないしすぐ使えるしで!」
「……気が向いたらな、」
「あっそ笑」
(多分、現地の雰囲気に飲まれて買うな笑)←
吾郎はそんなことを思いながら憲吾の話しを聞くのだった。
そして昼食を食べながら話を進めているうちに勇吾が来る時間も
刻々と迫ってきていた。
片付けなどをしながら再度身支度を整える2人、
そんなことをしているうちに勇吾がうちにやってきた。
「お前ら、すっかり準備万端って感じだな。
忘れもんはねぇか?」
「あぁ、」
「大丈夫っすよ!」
「……それにしても吾郎、」
「なんっすか?」
「お前……ガチ感すげぇな……」←
若干引き気味の勇吾、だが吾郎は特に何も感じることなく満面の笑みを見せた。
「そりゃあ俺も古参ファンに近いもんなんでこれくらい嗜みですよ♪」
「憲吾……」
「なんだよ、」
「お前も、そのうちこんなになるんだな……」←
「あ?なってたまるか(怒)」←
遠い目で見る勇吾に怒りツッコミを入れる憲吾、
いくらゆりのグッズも買うとはいえ
ここまでなってたまるかと思う憲吾なのであった。
そして勇吾の車で国立競技場付近まで2人を送っていってあげる勇吾、
勇吾はスキャンダル本により身バレしている憲吾に再度注意を促した。
「憲吾、」
「今度はなんだ……」
「お前、身バレしてること忘れんなよ?
あの炎上はまだ収まってねぇし現にまだ学校に来る奴もいんだろ?」
「っ……まぁ……」
「会場は日本では一番人集まる場所だろうし
ガキンチョをよく思っていない奴らも当然来てると思う……。
学校と違って、誰かがお前を守ってくれるわけでもない。
自分の身は自分で守るしかねぇ、
俺もここから先全面カバーできるわけじゃないからな……」
「わかってる、それくらい……」
「お前なら大丈夫だとは思ってるけど……まあとにかく、
トラブルに巻き込まれそうだったらすぐスタッフとかに助け求めろよ?」
「あぁ、わかった……」
