第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「あとはアクスタかなー……
アクスタは毎回ツアーグッズにラインナップされてて
そのツアーのメイン衣装着たやつがアクスタになってんだよ。」
「ふーん……お前も毎回集めてるのか?」
「おうよ!最初のやつは一応全員揃えたんだけど
それ以降はゆりちゃんで揃えてるよ。
本当は全員分買ってあげたいんだけど、
他のグッズ考えると全員は流石にきちぃのよ(苦笑)」
吾郎は歴代アクスタを入れてる専用のファイルを取り出し憲吾に見せた。
ちなみにバッグに飾っているものは
前回のソウル・北京ツアーの時のものである。
「……なんで全部持ってきてんだ?
絶対邪魔だろ……」←
「そりゃあ普段は推し棚に飾ってるぜ?」
「……。」
(またよくわからん単語が出てきた……)←
「アクスタとぬいはライブ及び旅のお供!
推し活には欠かせないアイテムなのだよ三船憲吾くん?」
「推し活?」
(なんだそれ……)
「ホントお前は流行りに疎いな……しょうがねぇけど。」
「っ悪かったな、疎くて……」
「まあこういうのって女子がやってることが多いだけど
男でも普通にいるしちょっとおしゃれなカフェに行く時とか
ゆりちゃんたちに関係ある食べ物食べたり商品買った時に
一緒に写真撮るんだよ!
……こんなふうにさ、」
「……。」
吾郎はスマホを操作し以前撮った写真を見せた。
それはどこかのカフェで撮ったもので
いちごパフェとゆりのアクスタが一緒に写っていた。
「お前いつの間にこんな店行ってんだよ……」
「そりゃあ土日とか休日に行ってんだよ!
ちなみにこれはゆりちゃんが番組内で食べて美味しいって言ってたやつ!
放送直後は人気過ぎて売り切れ続出なんてことも普通だったしなー……」
「へぇ……それほどに影響力があるのか……」
(だからその分、反動も凄くて今だ炎上もしてるってことか……)
「そりゃあ人気アイドルの影響力はすげぇよ!
やっぱ推しと同じもの揃えたい、食べたいって思うのが人間の心理らしく
コラボ商品はあっという間にSOLDOUTになっちまうからな……
俺も何度そんな目に遭ったことか……」
「……お前も見かけによらず苦労してんだな。」←
「っなんか酷くねッ!?」